都市部と地方部では、薬剤師として行う業務は同じであるのに、給与に格差があることをご存知でしょうか?
薬剤師が集まりづらい地方部では、若手の薬剤師だとしても都市部では考えられない年収や手当をもらうことができます。
もちろん高待遇にはそれなりのデメリットも存在します。
この記事では、地方求人の年収が高い理由や働く上でのメリット、デメリット、実際の求人情報を紹介していきます。
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薬剤師不足の地方や僻地の求人が高待遇な理由とは?
地方薬局の求人では、高年収のものがザラにありますが、僻地だとしても薬局によっては平均値の求人もあります。
高待遇の求人は、ほとんどが地元に数店舗展開している小規模チェーン薬局や個人薬局であり、大手チェーン薬局を希望すれば、地方といえども高待遇の求人ではありません。
大手調剤薬局やドラッグストアでは、採用する薬剤師数が圧倒的に多く、全国に店舗展開をしているため、他の地域で採用した薬剤師を異動させて人手不足を補うことができるためです。
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一方、小規模チェーン薬局や個人薬局では、その地域内で薬剤師を確保しなければならず、薬剤師の絶対数が不足している地方では、数少ない薬剤師を確保するために高待遇にするしかないのです。
薬剤師さえ確保できれば、処方箋1枚の利益を3200円と仮定して、1人の薬剤師が1日15枚、1年245日(フルタイム勤務)稼働すれば、1200万円もの利益になります。そこから高い人件費を差し引いても利益は出るのです。
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では、なぜ地方で薬剤師が不足しているのでしょう。
大学を終えて社会人になる時、どういった求人を探しましたか?
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薬剤師として成長するには、大きな病院やさまざまな診療科を経験できる薬局の方が良いに決まっています。
その時点で、慢性期のみを診察しているような、最新の医療からも遅れている地方の薬局は選択肢には上がらないんです。
これによって地方・僻地・離島など、人員確保が困難な地域ほど、高待遇・高年収になっていく傾向となるわけです。
実は人口の多い都道府県でも僻地であれば高待遇が狙える
地方や僻地と言えば、人口の多い東京や神奈川、大阪、愛知など以外を想像すると思います。
例えば、鳥取や島根、高知などですね。しかしながら、実は、東京でも西東京の青梅や奥多摩にも年収700万円の求人が多くあります。
地方や僻地である事に変わりはないのですが、ご自身の住んでいる地域でも都心エリアから2〜3時間離れれば、同じ県内でも高収入求人を見つけることができるのです。
つまり、わざわざ住み慣れた場所から土地勘もないような都道府県に行く必要はありません。
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薬剤師が地方や僻地で働く3つのメリット
1、転居費用や家賃の大半を負担
求人によって多少のばらつきはありますが、年収700万円を超えている上に、住居・社用車まで完備しているものまであります。
地域内での人材獲得が困難であることから、他の地域からの移住を含めてサポートすることで、薬剤師を確保する手段に出ているわけです。
大手調剤薬局の全国コースですら家賃80%までの保証ですが、このような地方求人では家賃100%保証も多くあります。
2、生活費が安くて誘惑も少ないのでお金が貯まる
土地代やテナント料が高い都心だと生活必需品がその分割り増しになります。
地方だと都心と比べて固定費を安く抑えることができるので、毎日支出する食料品などを安く購入することができます。
また、都心の店舗だと近隣に競合薬局が展開したり、大型モールができて人の導線が変わったりしますが、地方だとそ心配もないので、薬局の収益は安定しています。
そのため、小規模薬局や個人薬局だとしてもリストラの心配はありません。
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3、通勤のストレスから解放される
地方だと車通勤が基本なので、満員電車や渋滞から解放されることは精神的にも肉体的にも負担はかなり減ります。
台風や人身事故の影響で駅のホームで待ちぼうけする必要もないので、無駄なストレスから解放されます。
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実は言うほど忙しくない地方薬局!大事なのは地域コミュニティの人間関係!
地方の薬局といえば、少人数でたくさんの患者を処理しなければいけないイメージがありますよね。
薬剤師が不足しているから、一人当たりの負担も大きいはず…。でも本当は、そんなこともないんです。
確かに高齢化の波が進んでいる地方では病院に行く人は増えますが、それ以上に過疎化も進行しています。
よほど地域の中核病院の門前薬局などを選択しない限り、むしろ都市圏の薬局よりも余裕があるくらいに考えてもOKです。
その問題よりも深刻なのは、地域のコミュニティにどうやって溶け込むかです。
地方では地域内の関係性が濃く、薬局は一種の集会施設のような役割をもっています。
自分の病状はこうだ、あの人はこれで治ったと言っていた、私はこの健康食品で調子がいいなど、真偽の定かではないうわさが飛び交うことになります。
信頼関係のできていない薬剤師が指導を行ったとしても、友達の話ばかりを信じて従わないような患者もたくさんいます。
地方の薬局で勤務する上で大切なのは、いかにして地域コミュニティで認められる存在になれるかです。
そのために重要なのは、地域の親睦会やイベントに顔を出すことです。薬局内だけでは、いつまで経っても認めらません。
夏祭りに参加してみたり、清掃イベントに参加してみたり、ある程度の努力は必要になりますが、一度関係を構築できればあとは苦労することなく仕事ができます。
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薬剤師が地方や僻地で働く3つのデメリット
1、交通の便が悪く車は必須
過疎化が進んでいる地域は、近くのコンビニやスーパーに行くのに車で15分かかってしまうこともザラにあります。
また、ショッピングを楽しもうと思ってもセレクトショップが入っているモールなんてものはないので、ファッションに興味がある方にはストレスに感じてしまうでしょう。
2、技術力が衰える可能性
地方薬局にくる患者の多くが慢性疾患をもっていて方です。そうなると、対応する処方箋は毎回同じ。
医療モールや総合病院の門前薬局などで勤務していた経験のある薬剤師だと物足りなさと薬剤師としてのスキルが衰えるのではないかと、不安になってしまうでしょう。
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3、いくら働いてもキャリアアップには繋がらない
大手調剤薬局やドラッグストアなら働き続けることで、店舗開発、教育担当、人事担当、在宅などキャリアの選択肢が広がります。
しかし、待遇の良い小規模チェーンや個人薬局だと一生プレイヤーのままです。
期間を決めて働く薬剤師であればいいのですが、キャリア志向のある方だともどかしさを感じるでしょう。
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地方薬局で働くなら地方ならではの趣味がある人じゃないときつい?
地方では遊戯施設が少なく、ショッピングなどのお店が限られているために、休日の過ごし方に悩んでしまうという話を良く聞きます。
実際、大都市圏に比べれば遊戯施設は少ないですし、セレクトショップなども見当たりません。
ですが、慣れてしまえば気になることはありません。
遊戯施設は限られてはいるものの存在はしていますし、買い物がしたければ現代にはインターネットがあります。
インターネットが通っていない場所を探すのが難しいほどインフラも整備され、地方だからと言って生活に苦労することはほぼありません。
そうはいっても、地方ならではの趣味を持っている方が、生活に潤いがでるのは否定できません。
海や山、川などの自然が近いため、アウトドアな趣味を持っていればなお良いでしょう。
地方で働くようになってから、いままで興味もなかった釣りに出かけるようになり、今では大の釣り好きになった薬剤師や、ゴルフのゴの字も知らなかったのに、仕事そっちのけで毎週ラウンドに出かけるようになった薬剤師など、おもしろい話もたくさん聞きます。
地方でのこういった趣味は、都市部では難しい理由をご存知ですか?それは、コストが高いからです。
地方では珍しい趣味ではないため、都会に比べてコストも安く、手を出しやすくなっています。
せっかく地方で勤務するなら、その地方の特色を生かしたコストパフォーマンスも安い趣味を見つけてみるのも、楽しみのひとつです。
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地方薬局へ転職経験のある薬剤師の体験談
1、スローライフに憧れUターン転職
元々旅行が好きで自然が多い場所によく行っていて、いわゆるスローライフに憧れがあり、ふと、生活するのは都内じゃなくてもいいんじゃないかと思い始めたんです。
友人と出掛けるのは、月に2回程度とGWやお盆などのイベント時のみ、LCCなら往復8000円程度で全国行けるから、逆に地方で住んだ方が生活費も安いしメリットだらけなんじゃないかと。
そんな時に友人が地元の宮城にUターンした話を聞いて、私も地元で働こうと決意。
結果的にプライベートな時間が増え仕事前にビーチ沿いでヨガをやったり、天気が良い日はBBQやったりと心身ともにリラックスして日々過ごせています。
2、沖縄県名護市で月給50万円以上で1年間の派遣勤務
当初、正社員の求人も探していたんですけど、沖縄だと年収500万円が相場で思っていたほど高くなかったんです。
まずは試しに派遣で働いて見て気に入ったら長期にしようと…。
休みの日はだいたいスキューバダイビングかシュノーケリングして遊んで過ごして、ますます沖縄が好きになりました。
今は貯金もしっかりあるので、海外旅行に行ったりしてからまた沖縄周辺へ派遣をしようと考えています。
高待遇の地方求人を探すなら薬剤師専門の転職サイトを活用しよう
ここまで地方薬局で働くことについてお話してきましたが、働きたくても求人がわからなければ働きようがありません。
平日は今の勤務先がありますし、わざわざ足を延ばして探しに行くわけにもいきませんよね。
そんな時には転職サイトを活用しましょう。給与や休日、地域などの希望を伝えるだけで、転職サイトがたくさんの求人を探してきてくれます。
さらに、慣れない地域での転職では様々な悩みも出てきてしまうモノ。
転職サイトを使用していれば、店舗見学などにも転職サイトのエージェントが同伴してくれるんです。
有名どころの転職エージェントですと、マイナビ薬剤師・リクナビ薬剤師・薬キャリエージェントがありますが、なかでもマイナビ薬剤師は、サポート力がダントツで、職場の雰囲気や実際に働いている薬剤師の評判など、内部情報も共有してくれるため、失敗のない転職をすることができます。
規模の小さな転職サイトでは経営自体が安定していない場合があり、目先の利益を優先して転職する人の利益を後回しにされてしまう危険性があります。
その点、マイナビ薬剤師ではしっかりとしたノウハウもあり、転職する人の利益を考えて、親身になって活動してくれます。
地方への転職では慣れない土地での活動になりますので、ともに歩んでくれることが一番大切です。それだけではなく、大手の転職サイトは多くの求人を抱えています。
限られた求人からでは、希望している条件を探すのはそれだけ困難になり、妥協しなければいけない点が増えていきます。
求人が多いというのは、それだけで最大の利点となるのです。
ただし、地方といえど条件の良い求人(非公開求人)は応募者が殺到するため、募集してから数日以内に締切してしまうケースも少なくありません。
たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、普段から転職サイトはマメにチェックし情報収集は欠かさず、条件の良い求人が出たらすぐに対応できるようにしておく事が転職を成功させるコツです。
年収700万以上の地方求人を紹介
1、年収700万以上保証、完全週休2日の調剤薬局【沖縄県名護市】
参照:マイナビ薬剤師
2、年収800万、年間休日120日で社宅ありの調剤薬局【岩手県盛岡市】
参照:リクナビ薬剤師
3、最高年収924万、年2回の賞与4.7ヶ月分支給の調剤薬局【広島県広島市】
参照:マイナビ薬剤師
どれも地方への転職を考えている薬剤師にとってはかなり良い条件ですよね。
最近では、生活物価の高い東京や関東近郊を離れ地方に移り住む方が増えていますし、地方の方が給料が高い薬剤師にとってメリットは大きいですね。
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まとめ:目的と合致するなら地方での薬剤師も捨てたものではない!?
本当に都市部で働くことが重要なことでしょうか?
薬剤師資格を最大限に活用して働くなら、高収入・高待遇の地方での勤務も選択肢としてはアリです。
インターネットを活用すれば、ほぼ日本のどこにいても必要なもの、欲しいものは確保できます。
数年間の出稼ぎとしても、地方の薬局の条件は素晴らしいものです。転職を考えるのなら、選択肢の一つとして考えてみてください。
名前や連絡先などの必要事項を記入したら登録完了です。登録後は、担当コンサルタントから電話で連絡がきますのでご自身の希望条件や職場の悩み、情報収集したい事を伝えてみましょう。心強いサポートをしてくれますよ。