面接に最適の身だしなみの紹介なんて、そんな当たり前のことを今更ピックアップするのかと驚いた人もいるでしょう。
ですが、身だしなみに対する認識の違いは結構あるもので、自分ではバッチリだと思っていても、意外と見逃している部分があるものなのです。
服薬指導をする時の心得に「私の常識は相手の常識ではない」という言葉がありますが、身だしなみに関してもそれが当てはまります。
外見ではなくて中身で勝負という言葉もありますが、中身を見てもらうには、まず最低限の外見が備わっていなければいけないのです。
ここで、一般的に面接に向けて好印象を与えることができる身だしなみを確認し、不必要にマイナスの印象を与えないようにする方法をチェックしていきましょう。
あや
きよみ
モンブラン
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薬剤師の面接で最適な服装とは?【男女別】
面接での服装はスーツが大原則です。
「パート面接だからカジュアルな服装でいいかな」という考えは間違いで、社会人として相手の会社に失礼がない服装をするべきなのです。
服装の指定がない場合もありますが、その時には当然スーツを選択します。
特別に「私服」「スーツに準じた服装」などの指定をされた場合には、その指示に従っていけば間違いがありません。
私服の指定があったとしても、奇抜な色を使ったものは避けて、気持ち地味目のものを選ぶのがベター。
清潔感も重要ですので、化粧や香水などの使い過ぎには注意して、寝癖などもチェックしましょう。
女性薬剤師の服装編
色 | 黒・紺・グレー・ライトグレー |
柄 | 無地・線幅の細いストライプ |
スカート丈 | 膝上5センチ以内 |
面接までの時間がなくて慌てていると、意外とチェックできていない部分が多いものです。
ブラウスに下着が透けて見えていたり、ボタンが止まっていなかったりしていませんか?
スカートからシャツが出ているのもマイナスポイントになります。出発前に全身鏡できちんとチェックしておきましょう。
パンツスーツでもいいの?
秘書や事務などの職種は、古い慣習によりスカートが好まれることがありますが、薬剤師の面接ではスカートでもパンツスーツでもどちらでも問題ありません。
きちんとした清潔感があるスーツを選択している限り、面接で不利な印象になることはないのです。
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男性薬剤師の服装編
色 | 黒・紺・グレー |
柄 | 無地・線幅の細いストライプ |
仕様 | シングルスーツ |
男性のスーツは、どの時代でも大きな変化はありません。
小さなマイナーチェンジはされていますが、どんな種類のものでも清潔感があるオーソドックスなものなら問題はありません。
ただし、基本的に派手な柄や色は避けることが求められます。最近では無地柄でも光沢のあるスーツがありますが、避けておく方が無難です。
夏でもネクタイとジャケットの着用は必須
世間ではクールビズが話題になり、ノーネクタイ・ノージャケットで勤務している社会人はたくさんいます。ただし、これはすでに就職して、社内規定で許可が出ている場合に限ったもの。
就職・面接においては、正装での対応が必須です。ネクタイ・ジャケットはしっかり着用しましょう。
夏用に薄手のスーツも販売されているので、どうしても辛いのならそちらの購入を検討してください。
ネクタイはTPOに合ったシックなものをきちんと着用し、派手な色は避けてください。また、緩んでいたりすると、印象が悪くなってしまうので注意が必要です。
就職活動で使ったリクルートスーツでもいいの?
スーツは時代が違っても小さなマイナーチェンジがされているのみで、実はリクルートスーツもビジネススーツも明確な違いはありません。
就職活動で使用したスーツでなんら問題ないのです。
むしろ、リクルートスーツは色・柄ともに就職活動に最適なものが選ばれています。
転職活動だとしても効果的に作用するでしょう。
ただし、体型の変化によってパツパツになっていたり、ダボダボになっていれば、印象が悪くなるので気を付けてください。
スーツのニオイとほつれは事前にチェック
スーツの場合、クリーニングしていても臭いが残ってしまう事がよくあります。
ウォッシャブルスーツという商品名で売られている事が多いのですが、事前に水洗いできるスーツを購入するのもオススメです。
また臭いと同様に、自分では気づきにくいものとして肩の縫合やボタンからの糸など、気づかないうちにほつれていることもあります。
ハンガーにかけた状態で、着る前にチェックしておきましょう。
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ジャケットの下に着る適したワイシャツとは?【男女別】
スーツの下にはワイシャツやブラウス、その下にはインナーシャツを着ているはずです。
面接で好印象を与えるワイシャツとインナーシャツをチェックしていきましょう。
女性薬剤師のワイシャツ編
仕様 | シャツ、ブラウス、カットソー |
色 | 白、淡いブルー、淡いピンク、ベージュ |
ワイシャツならどれでも良いというわけではありません。フリルやレースが過剰についているものは印象が悪くなってしまいます。
また、色に関しても派手なものは避けるようにしてください。
シャツやブラウスの下に着るべきインナーシャツは、キャミソールやタンクトップなどのシンプルなものを選択します。
インナーシャツはブラウスに汚れが付くのを防ぎ、下着が透けるのを防ぐ役割をしてくれます。白やベージュなどの色を選んでいきましょう。
男性薬剤師のシャツ編
仕様 | シャツ |
色 | 白、淡いブルー、淡いピンク |
男性の場合、ワイシャツを素肌に直接着ている人もいますが、面接では止めてください。
ワイシャツの素材は水分を吸収する能力が低いため、緊張で汗をかいたら肌に張り付いてしまい、不潔な印象を与えてしまう可能性があります。
なお、インナーシャツは透けて見えるものですので、淡い色のものを選び、無地のものを選んでいきましょう。
面接で印象を良くする髪型とメイクとは?【男女別】
面接で印象が良い髪形・メイクは、清潔感がある真面目な印象を与えるものです。
一部の会社では髪型や髪色に規定がなく、働いている人がかなりラフな会社もありますが、それはあくまでも社員になってからの話。就職前にはマナーを守っているのが当然のことです。
髪型以外にも男女共通で、目ヤニや鼻毛などのチェックは必須事項です。爪が長くなりすぎないように整えることも忘れずに行いましょう。
女性薬剤師の髪型・メイク編
良い印象を与える髪型
- 黒髪
- 髪を触らなくても良いよう後ろにまとめる
- 前髪が目にかからない
悪い印象を与える髪型
- 明るい髪色
- ぱっつんの前髪
- コテで巻き巻き
女性の場合、前髪が目にかかっていないか、お辞儀をしたときに髪が下りてこないかチェックしてください。
ロングヘアーでは後ろに一本で結んでいくのがベター。後ろ毛が飛び出ていないかも気を付けましょう。
不安感から過剰にキレイに着飾ろうとしてしまうことがありますが、厚化粧になっていては印象が悪くなって逆効果で、面接ではナチュラルな薄化粧がもっとも印象が良いものです。
不必要に過剰なメイクはTPOを理解できないというマイナスイメージを持たれてしまいます。
また、ネイルも磨く程度に抑えましょう。ごてごてとした爪は仕事をする気がないと思われてしまいます。
ネイルカラーは落とすかクリアネイルにしてください。
シュシュではなくゴム紐
髪が長くて、後ろで結ばなければいけない場合、もこもこのシュシュは使ってはいけません。
ゴムひもの上からシュシュでカバーしている方もいますが、面接の時には黒いゴム紐のみがベターです。
別な色でも良いですが、あまり派手な色は細かな気配りができない人と思われるので注意しましょう。
男性薬剤師の髪型編
良い印象を与える髪型
- 黒髪
- 前髪が目にかからない
- 耳周りや襟足がすっきりしている
悪い印象を与える髪型
- 明るい髪色
- 強いパーマ
- 長髪
- デザイン性が高すぎる髪型
男性の場合、短髪・黒髪がスタンダードです。
目にかかるほど髪を伸ばしすぎたり、髪色を変えていたりするのは、マナー的にNG。
ワックスで髪はねを作ったり、ウェットタイプのワックスでテカテカにするのも、プライベートとビジネスの違いが分かっておらず、TPOの判断ができないと判断されてしまいます。
きよみ
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足元にも気をくばる!面接に適した靴と靴下とは?【男女別】
服装がきちんと整っていても、靴が汚れていては詰めが甘い印象を与えてしまいます。
靴ひもはきちんと結ばれているかも事前チェックは重要です。
人の印象は足元からという言葉もありますが、スーツ姿では足元から頭の先まで見られていると考えましょう。
細かいところですが、靴も靴下もきちんと清潔にしておくことが大切です。
女性薬剤師の靴編
仕様 | パンプス |
色 | 黒・紺 |
ヒールの高さ | 5センチ以内(ヒール部分が細いタイプはNG) |
靴下 | 肌の色に近いストッキングを着用 |
革靴はスタンダードな形のものを選び、ヒールが高すぎないものを選びましょう。
素材自体は、安価なナイロン製で問題ありません。
本革を勧めるコンサルタントもいますが、採用担当者にとって素材はどうでも良い部分。汚れがなく、きちんと手入れさえしてあれば良いのです。
また、女性の場合には靴下はNG。肌色のストッキングを着用するのがマナーです。
念のためストッキングの予備を準備
ストッキングは少しひっかけただけで伝線してしまうことがあります。
面接前にしっかりとチェックしてください。
朝は大丈夫でも、会場に到着するまでに伝線していることもあります。
何かあった時のため、替えのストッキングも用意しておきましょう。
男性薬剤師の靴編
仕様 | 紐付き |
色 | 黒・こげ茶 |
靴下 | 黒や濃いグレーなど(くるぶしソックスはNG) |
女性と同様本革である必要性はありません。
本革は保管状態次第でカビが生えやすいので、手入れをするのが大変なのです。
つま先がとがっているようなファッション性が高い革靴は避け、スタンダードなものを選んでください。
靴下はビジネス用に使用できるダーク系のものを用意してください。足首で切れているアンクレットタイプは面接に向きません。ふくらはぎ程度まで隠れるソックスを着用しましょう。
ローファーやスリッポンはNG
靴ひもが付いていない革靴をローファーと呼びます。
脱いだり履いたりが簡単なものであるため、語源は「怠け者」という意味の言葉です。
革製なので混同してしまいそうになりますが、ローファーは正装とはマッチしない靴であり、面接ではNGとなります。
学生のうちであればまだ許容されることもありますが、社会人として働いたことがある転職者がローファーで面接に現れては、それだけで大きなマイナスイメージとなってしまうのです。
また、同様にスリッポンもカジュアルな印象となってしまうので、NGとなります。
気を抜いてはいけない!面接に適した鞄(バッグ)とは?【男女共通】
色 | 黒・茶 |
仕様 | A4サイズが入る |
悪い印象を与えるバック
- ブランドのロゴが目立つバック
- カジュアル過ぎるバック
- 布製のトートバック
- 派手な色のバック
面接に持っていく鞄は、ビジネス用にあつらえたものを選択します。
基本的にビジネスバックであればA4サイズがぴったり入るように設計されており、色も失礼のないものとなっています。
普段使いのものを流用するのは、できれば避けた方が無難です。
男性の場合、ビジネス用のリュックも販売されているので、ビジネス用であればリュックでも問題ありません。
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まとめ:ひとつひとつをしっかり確認!面接に最適の身だしなみ!
人間の印象は、初対面の外見でほとんど決定されてしまいます。
初めの印象を覆すことは非常に難しく、初めの印象が悪ければ長い年月をかけて改善していかなければいけません。
つまり、一期一会となりかねない面接では、通常の人間関係よりも身だしなみの重要性が大きくなってしまうのです。
一つ一つは簡単なことですが、すべてを網羅するのは独力では難しいもの。
今回の身だしなみマナーのまとめを活用して、最高の印象を与える身だしなみを身につけてください。
モンブラン