MRから薬剤師への転職は、実際に多くの人が経験しているものです。
MRは年収や大企業としての待遇は素晴らしいものですが、それ以上に大変な部分も多く、自分のライフスタイルと合致していなければ、精神的にも体力的にもストレスに悩まされてしまいます。
薬剤師になることによって、こういったストレスから解放され、MRではできなかった生活が実現できる可能性があるのです。
ただし、転職にあたって様々な悩みが生まれてくるのも事実。今回はMRから薬剤師へキャリアチェンジするにあたり知っておきたいデメリットや転職で失敗しないためのポイントを紹介します。
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MRから薬剤師へ転職したい方の相談内容
美紀さん 大手製薬会社勤務
今はまだ独身ですが、MRの仕事はかなり忙しいし夜も遅いので、将来結婚した場合、家庭と両立するのは難しいと思っています。
調剤薬局に転職を考えているのですが、調剤なんて大学の実習以来していないですし、こんな私でもやっていけるか不安です。
MRから薬剤師へ転職される方は多いという話はよく聞くのですが、出戻りみたいな恥ずかしいことはしたくないありません。実際のところどうなのでしょうか?
MRの仕事は時間の定めがないようなもので、休日対応や夜間の呼び出しも含めれば、24時間対応かと思ってしまうほど時間的に束縛されてしまいますよね。
家族の理解があれば結婚後も継続して働けるかもしれませんが、育児や家事との両立を考えた時には、非常に厳しいものとなるでしょう。
MRから薬剤師への転職は、現在では多くの人が選択するキャリアチェンジの一つです。
薬剤師の仕事は、転職先をきちんと考えていれば時間的な拘束も少なく、家庭との両立がしやすい職業だといえるでしょう。
調剤に対する不安は必ずついてくるでしょうが、研修制度がきちんと整備されている職場であれば、未経験での転職でも恐れることはありません。
ただし、調剤薬局の中には教育システムが作られておらず、各々の経験まかせで運転されている企業も存在します。
転職がうまくいくかどうかは、企業選びにかかっているといっても過言ではありません。
調剤未経験の薬剤師が転職できる職場と注意したい5つのポイントとは?
MRから薬剤師に転職主な理由とは?
MRから薬剤師に転職する人は、意外と多いものです。
その理由は人それぞれですが、誰しもが悩み抜いた末にキャリアチェンジを選択しています。
ここで、多くのMRが薬剤師に転職する理由を紹介いたします。
1、営業成績・ノルマに疲れた、体力的にきつい
MRは製薬企業の営業マンとして従事しているため、営業成績・ノルマに縛られて働いていますよね。
ノルマを達成すれば次のノルマはさらに重くなり、それが延々と繰り返されていくのです。それをモチベーションにできればいいですが、いつかは疲れてしまうもの。
年齢が上がったときに現場を離れた管理職になれれば良いですが、そうなれるのはごく一部の人間だけなのです。
精神的に、または体力的につらくなってしまうということが、MRからの転職理由として挙げられます。
2、育児・家庭と仕事を両立するため
MRの仕事は忙しく、時間的な束縛も厳しいため、育児・家庭との両立は非常に難しいものです。
バリバリのビジネスマンが集まっている職業ですので、家庭を優先して行動してしまえばMRとしての信頼を失い、業務に支障が出てしまうこともあります。
独身者であったのなら気にはならないかもしれませんが、既婚者にとっては重大な理由と言えるでしょう。
3、転勤・異動の可能性がある
MRが多く所属している製薬企業は、日本のみならず世界に目を向けて業務を行っています。
日本全国、世界各国に支店を持っており、出世を狙っていくのなら、必ず転勤・異動をこなしていかなければいけません。
勤務地の希望を出すことはできますが、その通りになることは少なく、転勤を拒否すれば出世や年収、待遇にも影響が出てしまうでしょう。
一つのところにとどまって働いていくのなら、MRという職業は避けるべきものなのです。
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コミュニケーション能力が高い元MRは将来の管理職候補
薬剤師としてキャリアアップしていくために必須の能力が、コミュニケーション能力です。
管理職となった際には、部下となるスタッフと円滑にコミュニケーションを取れる能力が必須になります。
コミュニケーション能力が低ければ、部下となった薬剤師や事務職の人間の行動を把握することもできず、業務に支障をきたしてしまうかもしれません。
コミュニケーション不足でたまった不満が、後々の火種となって退職者を生み出してしまう原因ともなりかねません。
そういったことを予防するため、管理者にはコミュニケーション能力が高い人材が登用されることになるのです、
経営者側としては、管理職を任せるためにコミュニケーション能力が高い薬剤師を求めていますが、残念ながら一般的に薬剤師はコミュニケーションを苦手としている人が多く、勉強することで知識を得ることは得意にしていても、対人関係ではどうしていけばいいのか分からないということが多いものです。
その点では、元MRの高いコミュニケーション能力が発揮できれば、経験と実績によって管理職に任命される可能性が非常に高いと言えるでしょう。
MRから薬剤師への転職で悩む心配事とデメリット
MRから薬剤師に転職した際、誰もがぶつかる壁が存在します。
中には悩むことなく、すぐに順応していく人もいるでしょうが、多くのMRが悩みの原因としている部分について言及していきます。
1、年収がダウンする
調剤薬局の薬剤師に転職した場合、ほとんどの例で年収がダウンします。
MRは高収入の職業ですので、一般的に見て高収入といわれる薬剤師といえども、その年収には敵いません。
今まで得ていた収入より、数十万単位でダウンすることは覚悟する必要があるのです。
2、調剤・服役指導に慣れるのが大変
いままで相手にしていた医師や薬剤師に比べ、患者は医療に関する知識がありません。
会話に専門用語を含めては通じませんし、だからと言って一般的な言葉だけで指導を行うのも大変なものです。
医薬品の調剤も、錠剤のピッキングは誰でも行えますが、水剤や散剤、軟膏剤の混合など、特殊な技能を必要とするものも多く存在します。
知識だけでは対応できない事態にぶつかり、悩んでしまっているようです。
3、調剤室にこもりっぱなしで勤務中の自由な時間がなくなる
MRとして働いていた時には、ある程度のスケジュール報告のみで、あとは自分のペースで管理し、自由に外回りで働いていくことができました。
ですが、薬剤師になれば、働く時間のほぼすべてを調剤室に缶詰にされてしまいます。
しかも、そこで働いているのはいつも同じメンバーで、毎日の変化もなく単調に過ぎていきます。
今までになかった窮屈さに、精神的な苦痛を味わってしまうのです。
4、勤務形態に融通がきかない可能性
これは勤務する企業の状況によるため一概には言えませんが、一部の薬局では勤務形態に融通が利かない可能性があります。
人数が少ない薬局に転職してしまった場合、自分の希望通りの休みが取得できないかもしれませんし、大手チェーンであった場合、時短勤務などの条件では雇用継続されないかもしれません。
自分の希望する働き方と、企業の状況がマッチしているかどうかで、この部分に関する悩みが生まれてくるでしょう。
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MRから薬剤師への転職で失敗しないための3つのポイント
転職するからには、きちんと成功して、輝きながら働いていただきたいものです。
ここで、MRから薬剤師に転職するとき、必ず気を付けなければいけないポイントをまとめておきます。
失敗しないための3つのポイント
- 研修・教育制度がしっかりしている企業を選ぶ
- 年収の高さだけで選ばない
- 職場見学で雰囲気や実際の状況を確認する
1、研修・教育制度がしっかりしている企業を選ぶ
MRから薬剤師に転職した場合、いくら知識があっても調剤業務は未経験です。
学ばなければいけないこともたくさんあり、転職してすぐに現場で働くというのは難しいでしょう。
そのため、しっかりとした研修・教育の制度が整っている企業に転職をすることで、スムーズに業務を学び、実務に入っていけるでしょう。
大手調剤薬局の日本調剤やアイン薬局、なの花薬局では、調剤未経験でも充実した研修制度を整えているので、転職するなら必ずチェックしてもらいたい転職先です。
2、年収の高さだけで選ばない
MR時代に高収入を得ていますので、少しでも以前の収入に近いところを選んでしまうかもしれませんが、その考えも危険なものだと言えるでしょう。
年収が高く設定されているということは、何かしらの問題点がある企業かもしれません。
基本的に薬剤師の年収はMRから見れば低く、数十万単位でダウンするのは当たり前のことなのです。
年収だけにとらわれず、就業場所や待遇、職場の雰囲気など円滑に働いていくために重要視するべき部分はたくさんあります。
一つの部分だけで判断しないようにしてください。
3、職場見学で雰囲気や実際の状況を確認する
MRという職業柄、薬剤師の職場がどのような場所なのかは、見なくても想像ができるでしょう。
ただし、その想像は一般的にカテゴライズされている薬剤師の職場でしかなく、実際に勤務するとなれば話は変わってきます。
その職場ごとに特色があり、外から見ている状況とは、全く違う姿をしているのです。
必ず転職しようと考えている職場の見学を行い、その雰囲気や現状を自分の目で確かめてください。
転職サイトを活用して内部情報をしっかり把握しよう
薬剤師に転職する際に最も大切なのが、内部事情を把握することです。
MRとして求人先に関わっていたとしても、実際の待遇や給与面に関してはわかりませんよね。
転職するための情報と、MRとして関わっていくための情報には、ちょっとした差があるのです。
そこで、その情報の差を埋めるために活用していただきたいのが転職サイトです。
多くの薬剤師も転職サイトを活用して転職しており、成功させるための情報収集の手段として活用しているのです。
MRから薬剤師に転職するにあたって、重要になるのが調剤に適応するための研修や教育の制度ですが、求人票からは制度の有無は把握できません。
求人票に書かれていたとしても、その実情との間に落差が存在することも多くあります。
そこで、転職サイトを利用することにより、専属の転職コンサルタントに内部事情を調査してもらい、実際の教育制度などの情報を入手してもらうことが成功のカギとなるのです。
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たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、普段から転職サイトはマメにチェックし、希望通りの求人が出たらすぐに対応できるようにしておく事が転職を成功させるコツです。
名前や連絡先などの必要事項を記入したら登録完了です。登録後は、担当コンサルタントから電話で連絡がきますのでご自身の希望条件や情報収集したい事を伝えてみましょう。心強いサポートをしてくれますよ。