薬剤師の数が増えてきたと言っても、すべての企業で薬剤師が十分に確保できているわけではなく、少し都市部を離れれば深刻な薬剤師不足に悩んでいるのが実情です。
そんな状況ですので、薬剤師の転職は比較的簡単に行うことができます。
ただし、簡単に転職できることと転職を成功させることは、似て非なるものであると肝に銘じてください。
薬剤師の転職で失敗しないためにも求人の探し方と選び方を紹介します。
あや
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きよみ
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薬剤師の求人選びで失敗した3例を紹介
情報収集をおろそかにすることで、求人選びに失敗してしまった薬剤師も多く存在しています。
ここで転職で失敗してしまった先人たちに学び、自身の転職では同じ失敗を繰り返さないようにあらかじめ予習をしておきましょう。
失敗例1:高い給料の求人に目が眩んで失敗
調剤併設の店舗ではないため、店頭の品出しや発注、POP設置が忙しく、わかってはいたものの薬剤師ではなくてもいい仕事ばかり、いわゆる雑用です。
調剤併設の店舗への移動をお願いしているものの、人員の調整ができておらずいつになるかわかりません。
このまま薬剤師としてのスキルが劣っていきそうで怖いです。
失敗例2:求人先の内部情報を調べず自身の実力不足で失敗
処方箋の量と種類が今まで働いていた職場と比べ段違いに多く、自分の実力不足でミスを連発してしまいました。
薬剤師はベテランばかりでフォローはしてくれるのですが、もうそろそろいい加減にしないと完全に孤立化しそうです。
すぐに身につくスキルではないため、自分への劣等感と孤立感が日に日にまし仕事自体が大きなストレスになっています。
転職先の状況をしっかりと確認しなかったのが悪いのですが、毎日悩んでいます。スキルアップできる求人文章に魅力を感じましたが、前職でもっと経験を積んでから転職すれば良かったと後悔です。
失敗例3:求人内容だけで職場を選び周辺環境のリサーチを怠り失敗
職場の雰囲気が良くて離職率が高くない求人を紹介してもらいましたが、天神方面に向かう通勤ラッシュがすごくて自宅から30分で行ける距離なのに、早めに家を出ないと遅れてしまうこともあるため1時間少し掛かってしまいます。
雨の日なんてもっと悲惨です。子供の送り迎えもあるためこのまま働き続けるのは正直しんどいです。
職場選びに失敗してしまうと、落ち着く間もなく転職活動を再開する必要があります。
そうなってしまっては、最初の転職活動が無駄な労力で終わってしまい、時間やお金などの無駄なコストをかけてしまうことになります。
たとえごく短期間だとしても、就職してしまったからには職歴に記載しなければいけませんし、今後の転職のたびに、その転職について説明をしなければいけなくなります。
現代社会では情報取集は簡単にできるようになりましたので、少しの労力を惜しんで将来にわたって影響を及ぼす失敗をしてしまうよりも、今少しだけ労力をかけて成功を掴む努力をしていきましょう。
転職に失敗しない薬剤師の求人の探し方とは?
自分自身で求人を探し、その求人に関して情報収集するには限界があります。
現在働きながら、退職の準備もして情報収集も併せて行って…。一人でスムーズに転職するのは非常に大変なのです。
そこで求人を探すには、転職エージェントのプロの手を活用するのが上策となります。
自分の代わりに求人を収集し、その求人に関する情報収集までも代行し、店舗見学などの日程調整もしてくれるため、転職に関わる煩わしい部分を自分で頑張る必要がなくなるのです。
求人に関しても、転職エージェント内でしか見つけられない非公開求人が存在するため、より待遇のいい求人を探すことが可能となります。
転職エージェントが持っている非公開求人では、一般公開の求人にはない特徴が存在しています。
「求職者」にとって非公開求人を利用するメリット
求職者にとってのメリット
- 役職付きや高待遇の案件が多い
- 転職エージェントの手厚いサポートが充実している
- ライバルが少なく、選考時に落ち着いてアピールできる
企業が非公開求人にする理由は複数存在しています。
明らかに待遇が良いというのも、それなりの理由があるからにすぎません。
給与が高すぎるから怪しいとか、役職がついている転職は危ないとか、頭ごなしに否定するのではなく、まずはその求人が出るにあたった背景を調べることが重要になります。
個人の力では難しいかもしれませんが、転職エージェントのコンサルタントはそれらの情報にも通じているため、その求人の細かい情報まで引き出して考えることが大切です。
「企業側」にとって求人を非公開にするメリット
非公開求人にする企業側のメリットとしては下記のものが考えられます。
1、求人応募者の選別ができる
一般公開の求人に比べて明らかに応募者は減ってしまいますが、それが企業にとってもメリットとなっています。
一般公開の求人では、どんな人物が応募してくるかがわからず、そのすべてに対応していては時間もお金もコストがかかりすぎてしまうのです。
中には薬剤師免許もないのに応募してしまう困った人もいるため、コスト削減のための非公開求人という選択をとる企業が多くなっています。
2、役職付きや好待遇の案件を他社や自社の職員にばれないようにできる
たとえば新規の店舗を開くための求人であれば、一般公開の求人にすることで企業秘密にかかわる部分が他社に漏れてしまう危険性があります。
さらに、現在働いている職員にも求人の内容がばれてしまえば、自分よりも良い給料を貰う人が入社するとか、ぽっと出なのに上司になられてしまうとか、現在働いている誰かが退職するのかもとか、不要な疑念や不満を抱かせてしまうことになります。
非公開求人にすることで、自社の職員にも他社にも情報がもれることなく、優秀な人材を探すことができるようになるのです。
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薬剤師の非公開求人とは?非公開にする理由と応募のメリットを解説
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ハローワークや薬剤師会経由で求人を探すと失敗する可能性が高い
ハローワーク経由で転職した方の苦情が年間4000件あるのはご存知でしょうか?
ハローワークでは、あくまでも求人の斡旋のみをしているため企業自体の内部情報は一切関知していないのです。
そもそも受付窓口で働いている方は1年契約の相談員なので医薬品業界の知見なんて持ち合わせていません。
薬剤師会はまだしも、ハローワークでの職場探しは当サイトではオススメできません。
薬剤師会経由の職場探しでは、それぞれの職場の要人と面識があるのなら、良い待遇で迎えられる可能性は高くなります。
ですが、全く面識のない場合では難しいものとなるでしょう。
求人選びに失敗しないためのチェック項目とは?
ここまでの内容で求人の「探し方」が理解できたかと思います。次に重要なのは求人の「選び方」になります。
転職エージェントの言われるがままに求人を選んでは、自分の理想とする職場に出会うことはできません。自分自身で求人を見定める必要があります。
より良い転職先を選ぶには、勤務内容や待遇のチェックが必須事項です。
基本的なことですので、だれでも確認しているよ!と思うかもしれませんが、事前に確認する項目を抑えておかなければ、聞きそびれてしまうかもしれませんよ。
求人票に書かれていない情報こそ大切だったりしますので、チェック項目の事前準備を確実に行いましょう。
求人選びのチェックポイント
- 勤務内容、仕事で使用する機材
- 人間関係、職場の雰囲気
- 給料や賞与、退職金の有無
- 福利厚生や子育て支援制度
- 教育、研修プログラム
- 勤務場所、転勤の有無
まずは求人票で確認できる項目をチェックしていきましょう。
転勤の有無や勤務場所・勤務時間、給与や賞与、福利厚生は求人票で確認できる項目ですので、まずはそこが希望に合っているかどうかでふるいにかけます。
職場の雰囲気や詳しい教育プログラムなどは実際に見て聞かなければ確認できない項目ですので、職場見学などを活用してチェックする必要があります。
情報収集が難しいところですが、良い職場を探すためには欠かすことができない部分です。
面倒に思わず、地道にチェックしていきましょう。
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理想の将来像にあった薬剤師の職場選び
薬剤師が働くことができる職場はたくさんあります。
自分が何を求めているのかをはっきりと認識することで、自分が働くべき職場が見つかることでしょう。
やりがい・ライフスタイルにあった職場を探すため、参考としてもらえる情報を集めました。
1、プライベートの充実を求めるなら調剤薬局
年収はそこそこでも、安定した時間で勤務できるのが魅力の調剤薬局です。
ただし、勤務する薬局によっては残業が当たり前、24時間対応もしなければいけないなど、プライベートでは何もできないという薬局も存在します。
このようなブラックな調剤薬局もありますので、転職の際にはチェックをきちんと行ってください。
2、今すぐ高い年収を目指すならドラッグストア
入社後すぐに高い年収を得られるのがドラッグストアの魅力です。
薬局長などの役職を貰えるまで勤務を続けていれば、どんどん年収は上がっていくことでしょう。
ただし、夜型のお店ですので、プライベートに使える時間は少なくなってしまうのが難点です。
3、スキルアップとやりがいを求めるなら病院
薬剤師の職能を十分に発揮できることが病院勤務の最大の魅力です。
ただし、当直の担当や病棟業務などで非常に多忙になってしまい、プライベートに避ける時間はごく短くなってしまうでしょう。
大学病院や民間病院であれば給与も少なく、退職金も少ないという、やりがい以外には魅力はないといえる職場です。
ただし、公営病院であれば昇給・賞与がしっかりしており、退職金制度も充実しているので、長い目で見れば収入も他の職場よりも良いくらいになります。
実は地味に重要!職場見学で確認しておきたいポイント
入社前に職場見学を行うことは現代の転職では当たり前になりましたが、その時に必ずチェックしておきたいポイントをピックアップしました。
職場見学でチェックすべき要点
- 職場の整理整頓具合
- 働いている薬剤師数と年代層
- トイレの清潔さ
ちなみに、入社前の職場見学を拒否するような職場はほぼ間違いなくブラックな職場ですので、見学できませんと言われた場合には、入職は丁重にお断りすることをオススメします。
1、職場の整理整頓具合
職場内が荒れているということは、整理整頓する人的・時間的な余裕がない職場の可能性が非常に高くなります。
もしそこに余裕があるにも関わらずに職場が荒れているのだとしたら、人間関係に問題があって処理できていなかったり、指揮命令系統が整っていなかったりすることも。
どちらにせよ、問題がある職場の可能性が大きく、避けるべき職場と言えるでしょう。
2、働いている薬剤師数と年代層
おおよその処方箋枚数を確認した時に、それに対する薬剤師の数は十分に確保できているでしょうか?
中途採用者を募集しているのだから少なくても仕方ない部分はありますが、自分一人が入社して改善できる状況なのかも総合的に判断する必要があります。
「いつもはもっと薬剤師がいるんだけど」とか、「忙しいときにはヘルプを回しているから」は、会社側の都合のいい言い訳にすぎないこともあるため、しっかりと人数確認を行ってください。
3、トイレの清潔さ
トイレはその職場を端的に表す部分です。表向きのフロアをキレイにしていたとしても、トイレが汚れている職場はロクなところではありません。
トイレがキレイに保たれているということは、掃除の習慣がきちんと一般職員に行き届いているということ。
会社が忙しくて余裕がまったくなければ、トイレが汚れていようとも清掃をするという行動にはでないものなのです。
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まとめ:現代の転職は情報戦!抜かりなく準備すること!
転職をするときに重要なことは、求人を出している企業がどんな会社であるのかを調べることです。
情報収集が甘かった場合、転職してしまってからこんなはずではなかったと、後悔してしまうことになるでしょう。
個人の力では難しいというのなら、転職サイトを活用して情報を集めていけばいいのです。
転職コンサルタントがあなたの手となり足となり、情報収集をしてくれる優秀なアシスタントとなってくれます。
求人の質と手厚いサポート力ならマイナビ薬剤師
転職エージェントといっても、インターネットで検索するとたくさんの業者がヒットしますよね。
転職エージェントを選ぶ基準はズバリ「求人先の情報量・サポート体制・コンサルタントとの相性」です。
特にマイナビ薬剤師は転職者の希望をきちんと把握するため、個別面談に力を入れており、応募書類の添削や面接練習、面接への同行など、手厚いサポートを受けることができます。
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ただし、条件の良い求人(非公開求人)は応募者が殺到するため、募集してから数日以内に締切してしまうケースも少なくありません。
たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、普段から転職サイトはマメにチェックし、条件の良い求人が出たらすぐに対応できるようにしておく事が転職を成功させるコツです。
名前や連絡先などの必要事項を記入したら登録完了です。登録後は、担当コンサルタントから電話で連絡がきますのでご自身の希望条件や職場の悩み、情報収集したい事を伝えてみましょう。心強いサポートをしてくれますよ。