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薬剤師がうつ病と診断されたら!休職?退職?それとも働き続ける?

薬剤師うつ病

平成29年の精神障害による労災申請件数は1,732件で、その中でも医療・福祉関係からの申請は313件に上ります。

仕事が原因と考えられるうつ病の発症は年々増加しており、回復のために休職を強いられる状態となってしまうこともあります。

薬剤師は責任も重く、うつ病になりやすい職業の一つです。

もしうつ病と診断されてしまったらどうするべきか、傷病手当金の条件や仕事を続けるかどうかを含めてお話していきます。

うつ病とは診断されていないものの、ご自身がうつ病予備軍と思うのであれば、こちら「私うつ病予備軍?薬剤師が気分障害を感じたら!セルフチェックと対策」で詳しく紹介しています。

あや

この前お話した、私の友達なんですけど、病院に行ったらうつ病だって診断されたそうなんです。仕事は休んだ方がいいと言われたらしいんですけど、この場合って休職と退職、どちらがいいんですか?

モンブラン

それは大変ですね。うつ病などの病気で仕事を休まなければいけない時、休職するか退職するかは、その病気の原因や本人の価値観、会社の条件などがありますので、一筋縄ではいかない問題です。そのお友達は、どちらにお勤めなんですか?

きよみ

勤め先とかも判断の基準になったりするの?

モンブラン

もちろんです。大手の会社であれば、パワハラ・セクハラ防止規定を準備しているので、人間関係で困ってしまった時にも相談できる窓口が用意されていますし、店舗を異動することでストレスから解放されることもあります。人前に出ない本部勤務という選択肢もありますし、勤め先の規模というのも、大切な要素なんですよ。

あや

関東で20店舗ほど展開している調剤薬局だと聞いています。

モンブラン

なるほど。20店舗規模だと対応窓口はないでしょうね。本人のストレスの原因がわからないのではっきりとは言えませんが、休職する選択肢の方が良い気がしますね。うつ病となった薬剤師からの相談も転職の際にはお受けすることもありますので、その例を用いてお話していきましょう。
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うつ病と診断された薬剤師の相談内容

うつ病になったからと言って、すぐに退職の選択肢を選ぶ必要はありませんが、無理をして同じ職場で働く必要もありません。

ここで、実際にうつ病を患ってしまった薬剤師からの相談をもとに、仕事の継続や退職について考えていきましょう。

人間関係のストレスが原因で…。

恵子さん(調剤薬局勤務)


狭い調剤室で、相性が合わない薬剤師と仕事をしていることが原因で毎日ストレスを感じていました。
 
私への対応だけ冷たく、威圧的な態度をしてきます。気が小さい私は、毎日ビクビクしながら仕事をしていました。
 
ちょっとしたミスが原因でこの薬剤師に大事故のように吹聴され、その日は1日気分が悪く憂鬱でもう限界でした。
 
次の日職場に行く事が出来ず、心療内科に行ったところうつ病と診断されました。
 
このまま働き続けるか、辞めるか、悩んでいます。とにかく毎日憂鬱です。

性格の合わない相手と狭い空間に閉じ込められるのは、非常に強いストレスですよね。

明らかなパワハラが横行しており、このままの状況で復職することは、同じことの繰り返しとなってしまうでしょう。

大手調剤薬局グループなのであれば、勤務する店舗の異動を申請したり、上層部にパワハラが行われていると訴えることも可能ですが、小規模の調剤薬局では対応を期待することは難しいでしょう。

現在務めている企業にパワハラ防止規定が整っていないのであれば、転職することをお勧めします。

理不尽すぎる!薬剤師のパワハラ相談と法的手段も含めた5つの解決策

うつ病と診断された事実が受け入れられない…。

栞さん(調剤薬局勤務)


職場のストレスとプレッシャーからうつ病と判断されました。
 
現在は休職していますが、うつ病と診断された事実が未だに受け入れられません。
 
まさか自分が…。仕事場の上司以外には、心療内科に行ったことを恥ずかしくて言えません。
 
体調が回復したら復職するか、職場を変えるか悩んでいます。

薬剤師という職業は、ミスがなくて当たり前というプレッシャー、患者対応や医師・コメディカルとの関係性など、様々なストレスにさらされています。

自分では気づかないほどの少しずつの変化であっても、何の対策をしなければうつ病は深刻化していきます。

おそらく相談者様は、家族に進めたられて通院した結果、うつ病の診断をうけたのでしょう。

驚かれる気持ちはわかります。

ですが、それは決して恥じることではありません。誰しもがうつ病になる可能性を秘めているのですから。

今の仕事が気に入っている、今の職場が気に入っているのなら、是非とも復職を選んでいただきたいと思います。

新たに転職したとして、そこが今よりも良い職場とは限りません。しっかりと治療をして、胸を張って復職しましょう。

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すぐに退職するのではなく休職して傷病手当金をもらうがベストな選択肢

薬剤師の年収・給料11

うつ病と診断されてしまった場合、会社に迷惑はかけられない、同僚に知られたくないと、すぐに退職に踏み切ってしまうという人もいることでしょう。

ですが、少し待ってください。うつ病で休職を余儀なくされたのですから、すぐに退職しては収入が途絶えてしまいます。

収入がなくては生活に支障がでてしまい、満足に治療をすることも困難となるでしょう。

人間は経済面・精神面・肉体面のうち2つに問題が発生しては、まともに生活ができなくなります。

体調の回復のためにも、経済面の確保は大切な要素なのです。

うつ病での退職になれば、自己都合退職となります。

雇用保険から失業給付がもらえるのは猶予期間を設けて3か月後からですので、退職を選択するよりは会社と相談し休職としてもらうべきでしょう。

休職状態では給与はもらえませんが、傷病手当の支給に該当する可能性が非常に高いからです。

傷病手当金が支給される条件

傷病手当金が支給される条件

  • 業務外の事由による病気・怪我の療養のための休業であること
  • 仕事に就くことができないこと
  • 連続する3日間を含み、4日以上仕事につけなかったこと

まず、傷病手当は健康保険から給付されることになりますので、会社側にとって賃金の支払いが発生するわけではありません。

会社に申し訳ないという考えは的外れで、しなくてもよい心配です。

傷病手当の給付の条件として、業務に関係のない病気である必要があります。

ですので、うつ病を労災として申請している際には傷病手当の給付は受けられません。

連続する3日間の休業があることが、給付の条件となる為、例えば1日おきの休業を繰り返している場合には給付の条件がそろいません。

支給される傷病手当金の金額例

支給される傷病手当金の金額例

継続した12ヶ月間の月額平均÷30日×2/3
例:280,000÷30×2/3=6222円(支給日額)

傷病手当では給料の3分の2が支給されるため、収入は減ってしまいますが、安定して賃金を得ることができます。

失業給付には限度額が存在しているため、薬剤師の給料であれば、明らかに傷病手当を受給していた方が多く収入を得ることができるでしょう。

給付期間も傷病手当の方が長く、一度支給が認可されれば、そのまま退職したとしても継続して給付できることも多くありますので、すべての点で傷病手当に軍配が上がります。

うつ病により長期間休業となる場合には、傷病手当の申請について考えてみてください。

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働き続けるなら働き方を変えるのも選択肢の1つ

製薬会社01

うつ病を患ってしまったとしても、すべてが休業・退職をしなければいけない訳ではありません。

しっかりと病気と向きあいながら働き続けている人もたくさん存在しています。

とはいえ、うつ病を引き起こす原因となるほどの職務を、今まで通りの働き方で継続するというのも難しい話です。

働き続ける選択肢を選ぶのなら、自身の状態と相談して、無理のない働き方を選択しましょう。

例えば、薬剤師の働く場所は調剤薬局のみではありません。

調剤がストレスの原因となるのならドラッグストアという選択肢もありますし、人との関係性に疲れているのなら、医薬品卸会社の管理薬剤師という選択肢もあります。

勤務時間の長さや労働条件に問題があったのなら、非常勤職員や派遣職員として体を休めながらできる範囲だけで働いていくということも可能です。

今まで通りの職場で、今まで通りの労働条件に縛られる必要はありません。

大切なのは、いかに自分が生き生きと健康に生きていけるかということ。

会社に所属して働くことは、生きていくための手段に過ぎず、働くために生きているわけではないことをしっかりと認識しておきましょう。

きよみ

体を慣らしながら働けるのなら、パートタイムで復職と言うのもいいわね。

モンブラン

そうですね。まずは自分が無理なく働ける状態を目指して転職するのが一番です。自分が何にストレスを感じていたのか、そのことを理解していれば、おのずと答えはでてくるでしょう。

あや

でも、転職する時に、面接官から圧迫面接されませんか?うつ病になったらもう働けないでしょ、なんて言われたら、完全に心が折れちゃいます。

モンブラン

そんな心配はしなくても大丈夫ですよ。あえてうつ病であったことを伝える必要はありませんし、聞かれたとしても素直にもう大丈夫と伝えればいいんです。それでは、うつ病を患った薬剤師の転職ポイントについてお教えしましょう。

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うつ病の薬剤師、うつ病だった薬剤師が転職時に注意したい3つのポイント

ポイント

うつ病を現在進行形で患っている、もしくは、過去にうつ病により休職していたが現在は回復しているという薬剤師が、転職する際に注意しなければいけないポイントがあります。

このポイントを押さえておけば、転職時にも慌てずに自分をアピールできることでしょう。

1、うつ病である(であった)事実をあえて伝える必要はない

賛否両論ありますが、面接時にわざわざ自分からうつ病の事実を言う必要はありません。

面接時に嘘をつくことは絶対にいけませんが、聞かれてもいないのに事実を話さないというのは嘘ではないのです。

休職期間が長い場合、面接時に「なぜ休職していたんですか」と聞かれてしまうこともあるでしょう。

その時には「体調が芳しくなく、体調回復に専念していました」と伝えればよいのです。

仮に「うつ病などの気分障害だったんですか」と聞かれた場合のみ「そうです」と答えればよいのです。

2、業務を遂行する上で現在体調は全く支障がないことを伝える

面接時に「社会復帰できそうな程度に回復したので…」や「なんとか働き始められるようになりました」といった後ろ向きともとれる内容の発言では、採用されることは難しいでしょう。

面接官は、採用した際にまた体調不良で休職・退職するのではないかと疑っています。

その疑惑を払拭するため、はっきりと問題ないということを伝えていきましょう。

3、面接時は、自分が相手先にどんな利益を与えられるかを第一優先に伝える

現在回復しており、業務上支障がないのであれば、空白期間などは気にせず、自分がいかに業務に貢献できるかをアピールしていきましょう。

以前に勤務していた企業では、どんな職務についていたか、管理能力はあるのか、専門にしている診療科があるのか、採用してもらえたらこんなに貢献できるんですと、自己アピールをしていきましょう。

応募書類の添削や面接対策が必要であれば転職サイトの利用が必須

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いざ転職をするとなった時、空白期間が存在してしまうなどで履歴書の記載内容に悩んでしまったり、面談時の受け答えに対して不安を感じたりするのなら、転職サイトを活用してみてください。

転職サイトでは、転職に関する総合的なアドバイスも行ってくれます。

有名どころの転職エージェントですと、マイナビ薬剤師・リクナビ薬剤師・薬キャリエージェントがありますが、なかでもマイナビ薬剤師は、対面での面談やカウンセリングに力を入れていてるので、精神障害を持つ方にも親身になってアドバイスやサポートをしてくれます。転職を強要されることも全くないので、安心して利用できますよ。

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登録したからと言って転職をしなければいけないわけではありません。まずは自身のストレスを改善するためにコンサルタントに悩みを相談してみましょう。

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名前や連絡先などの必要事項を記入したら登録完了です。登録後は、担当コンサルタントから電話で連絡がきますのでご自身の希望条件や職場の悩み、情報収集したい事を伝えてみましょう。心強いサポートをしてくれますよ。