人間は閉鎖空間に集められることで、その中で序列を作り出そうとする習性があります。
誰かを自分よりも下の立場におくため、いじめなどの手段が横行してしまうのです。
薬剤師の職場である調剤室は閉鎖された空間であることが多く、いじめが横行しやすい環境がそろってしまっているため、人間関係に問題が生まれてしまうのです。
今回は、いじめや人間関係の問題から、早期の転職を目指している薬剤師のための情報をまとめていきます。
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薬剤師200人に聞いたいじめのリアルアンケート
いじめによる子供の自殺や不登校は今や社会問題になっていますが、社会人になってからもいじめは存在します。
現役で働く薬剤師200人にいじめに関するアンケートを行ったので、まずはその結果をご紹介します。
5人に2人はいじめを受けた経験がある
いじめられた経験の有無
各都道府県が行っている小学生〜高校生を対象にした調査では、約40%の子供がいじめの経験があると答えています。
当サイトで行なったアンケート結果では、4割には満たないものの社会人になったからといっていじめの割合が急激に減ることがないことがわかりました。
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いじめ加害者には医療事務や後輩も含まれる
いじめられた相手
いじめの定義では、自分より立場の弱い相手に対して一方的に苦痛を与えることです。
まさしく定義通り技術的に未熟な薬剤師をマネジメントしてフォローしないといけない立場の先輩がいじめを行っています。
ただ、驚きなのは、医療事務や後輩からのいじめもあることです。
勤続年数の長い医療事務は自分のことを偉いと勘違いしている場合があります。
また、薬剤師は技量の差が調剤や投薬から測れるためいくら年上だとしてもブランクや最新機器を扱うことができないと、舐められやすくいじめの対象になってしまうのでしょう。
半数以上が1年未満の期間で終わるが…。
いじめを受けていた期間
いじめを受けていた被害者にどうやっていじめが終わったのか理由を聞くと「SVや課長に相談して配置換えをしてもらった」「耐えられず転職した」「精神的におかしくなり休職」「もともと問題があった人なので異動させられた」など、加害者が改心することがないことがわかります。
いじめが長期的になる要因には、いじめを目撃した時に周りにいる薬剤師が見て見ぬふりをしていることも要因になっています。
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精神的ないじめから身体的いじめまで!いじめの種類とは?
単純な暴力や暴言だけがいじめとなるわけではありません。
業務上の注意だという名目で必要以上に粗探しをして強い非難をしたり、通常ではありえない量の仕事を押し付けられたり、そういったこともすべていじめなんです。
真面目な人ほど真剣に考え込んでしまい、精神的なストレスから体調を崩してしまうことが多くなります。
まずは、いじめの種類を確認し、現状を認識していきましょう。
いじめの種類
- 激しい非難
- 仕事の粗探し
- 無視
- 陰口
- 噂を流す
- 笑いものにする
- 暴言
- 暴力
- 仕事の妨害をされる
- わざと間違った情報を伝える
- 仲間はずれ
- 理不尽な要求
- 私的なことに過度に立ち入る
- 業務上必要のない程度の低い仕事を命じる
- 明らかに遂行できないことを要求する
- マタハラ
- できないレッテルなど
最近のいじめは直接的に行われることは稀で、間接的に行われることがほとんどです。
相手に少しずつストレスを蓄積させ、自分には非がないようにふるまい、徐々に精神を削っていきます。
自分に対する周囲の態度に違和感を持ったり、仕事量に疑問を持ったりするようであれば、いじめのターゲットにされているかもしれません。
いじめを経験した薬剤師の体験談
薬剤師が受けたいじめの体験談1
パート薬剤師(勤続年数がただ長いだけ)から仕事をお願いされたのを断ったことでいじめられるようになりました。
私自身も管理薬剤師から任された仕事があったので、しょうがなく「ちょっと今は対応できません」と、言っただけなのに、そのパート薬剤師からは、生意気だと思われたようです。
プライドが異様に高くて、自分の思い通りにいかなかったことにムカついたんでしょう。
それから、何かにつけてちょっかいというか、絡んできます。この前は調剤室の床にゴミが落ちてると、そのゴミを拾い上げて、「ゴミぐらい見つけて捨てなさいよね。」と、意味のわからない怒り方をされました。
自分のことを偉いと勘違いしてると思います。
薬剤師が受けたいじめの体験談2
品質管理職から調剤薬局への転職だったので、調剤経験がありませんでした。
そのため、早く一通りの業務がスムーズにこなせるように、患者がいない間にも調剤に関連する勉強や医薬品の名前を覚えようとし努力していました。
ある日、わからないことがあって先輩薬剤師に質問したところ、「仕事もしないで勉強してればわかるでしょ」と言われてしまい、勉強していることがその人にとっては休んでいると思われていたようです。
ミスをすると誰にでも聞こえる声で指摘されたり、挨拶しても無視されるので、この人がいるせいでとても居心地が悪いです。
薬剤師が受けたいじめの体験談3
薬局長は見て見ぬ振りで助けてくれませんでした
新卒で入った調剤薬局で、お局薬局長からかなり厳しく教育されていました。
新人だから厳しくされるのはしょうがないと思って、できるだけストレスを貯めないように努めては居ましたが、朝起きて職場に行くのが嫌で嫌でしょうがなくなり、眠れない日も続きました。
日に日に、暴言というか、私生活やプライベートなことまで罵倒してくるようになり、出勤すると気持ち悪くなってしまいました。
薬局長に相談して注意をしてもらいましたけど、数週間はおとなしくなっていましたが、1ヶ月後にはいままでと変わらない状況になったので、最終的には転職しました。
体験談からわかるようにいじめ加害者が薬局長や役員から注意されようが改心することはまずありません。
無意識だし罪悪感もない、むしろいじめをすることで幸福感を得ているのでやめることができないんです。
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いじめ加害者がいじめを行う心理的な欲求とは?
いじめの原因となっているのは、加害者の心理的な要因がすべてであり、被害者側に原因があるということは、決してありません。
加害者は自身のストレス解消目的や劣等感から目を背ける為、いじめ行為に手を染めているのです。
いじめ加害者の心理を分析してみましょう。
加害者の心理的欲求
- 自分の力を誇示して自分を強く見せたい
- 自分を正当化することで自分の劣等感を補う
- 精神的な脆弱性を隠すため
- 自分の存在意義を確認するため
- 仲間はずれにされたくないから身代わりをつくる
- 精神的バランスを補うため
このように、いじめの加害者は自身の精神的な充足感を求めています。
自分よりも弱い存在を疑似的に作り出すことで、自分の弱さから目を背けているのです。
自分に自信がないために自身のアイデンティティーがなく、自分の居場所・存在を主張する目的も同時に持っています。
いじめのターゲットとなるのは、自分の持っているコンプレックスを刺激してくる相手であり、例えば未婚の加害者が既婚者に対して行ったりする例が多くみられます。
加害者を変えようと思っても100%不可能
いじめを受けている側に問題がないのなら、いじめをしている側を変えればいいという結論に至るのは当然ですが、実はそれは非常に困難なことなのです。
いじめの加害者は、いじめをすることによって精神的なバランスを保ったり、自分の立ち位置を確保したり、何らかのメリットを得ています。
いじめは加害者にとってメリットのある行為のため、その行動を変えることは現実的に難しいといえるでしょう。
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もう限界!いじめが原因の転職でも大丈夫なの?
自分に原因もなく、加害者を変えることも難しいとなれば、どのように対策していくべきでしょうか。
会社側に訴えたとしても、現状の薬剤師不足が足かせとなって強くは注意されない場合が多く、解決することは非常に困難です。
解決できないだけではなく、訴えたことを逆恨みされて後から何らかの報復を受ける可能性もあり、問題が根深くなってしまうことも。
手っ取り早い解決方法は、その環境から離れてしまうことだと言えるでしょう。
>いじめが原因の転職には不安を覚える方もいることとは思いますが、精神的な病気になってしまう可能性を考えれば、すぐに行動に移した方が良いくらいです。
人間関係が原因の転職は、確かに面接官にネガティブなイメージを与える可能性はありますが、そこは面接テクニックを駆使することで十分にカバーできる部分なのです。
人間関係が理由の退職は、第三者が理解しづらいためマイナスイメージを持たれやすいので注意
薬剤師にとっての転職はすでに一般的なものであり、転職を経験している薬剤師に悪いイメージを持っている企業はほぼありません。
重要なのは、なぜ転職することにしたのか、その理由となります。
企業が薬剤師に求める能力は、薬学的な知識は当たり前に持っているものとして、コミュニケーションが円滑にできることや社会人としての常識を身につけていることです。
人間関係を転職の理由として挙げる薬剤師には、企業の求める素養と合致していないというネガティブなイメージがついてしまいます。
本人になんの問題もなくても、なにかしらの問題があるのではないかと考えられてしまうことになるのです。
在籍期間が短くても面接官が納得する転職理由とは?
いじめが原因での転職の場合、在籍期間が短いことが多々あります。
新たに就職した先でいじめにあったと考えればそれも当然のことではあるのですが、在籍期間が短いことが面接のネックになる点には注意しなければいけません。
いじめの事実は言わなければ相手側にはわかりませんが、在籍期間に関しては必ず確認される項目です。
そのため、転職理由をポジティブに変換して伝える用意をしておきましょう。
在職期間の短さをポジティブに変換した事例
しかし、前職では目指す目標とズレたものでした。そのため、その点を軌道修正するために、結果的に早いタイミングでの転職となります。
御社の取り組みや方向性、理念が私の目指す薬剤師像に合致したため今回応募させて頂きました。
など…
転職の理由として好印象を与えるポイントは、やりたいことやチャレンジしたい前向きな目標、夢を語ることです。
就職したらどのような働き方をしたいか、何を目標としていくのかを、企業の状況などから納得できる内容に仕上げることが重要となります。
そのためには、応募する企業の特徴を徹底的に調べて、他企業との違いをうまく織り込んだ回答を作成していきましょう。
在籍期間が短くても職務経歴書には正しい内容を記載しよう
転職する際には、履歴書や職務経歴書を提出することになります。
薬剤師では滅多にありませんが、この書類に問題があって書類選考で落ちてしまい、面接さえしてもらえないことだってあるのです。
だからといってウソの情報を載せていいものではなく、もしウソの情報で採用されれば、私文書偽造という違法行為となり、解雇される可能性はもちろん、それ以上のペナルティを受けてしまうこともあるのです。
退職の理由さえきちんと説明できれば、在籍期間の短さは問題とはなりません。必ず正しい内容で書類は作成しましょう。
ネガティブな職歴に振り回されないこと
ネガティブに見えてしまう職歴だとしても、悲観する必要はありません。振り回されず、しっかりと前向きにトライしていきましょう。
就職する前に店舗見学をして、転職コンサルタントにも内部情報をよく確認して、この職場なら間違いない!と思った店舗でも、急な人事異動などで雰囲気が真逆になってしまうこともあります。
こういったハプニングは、どうやっても防ぐことはできません。
そもそもの大前提として労務契約上、いじめの加害者が職場の雰囲気を悪くしていたとしても、会社側から退職させるのは難しいという法律的な事実があります。
上司や会社、労働基準監督署に相談しても「いじめを受けている客観的な証拠」が必要なため、問題が解決するまでは長い時間がかかる上、解決できないということも当たり前に起きてしまいます。
在職期間が短くなることを心配して、無理をして耐えていくことは、決して最良の選択ではありません。
いじめがある職場で働き続けることは精神衛生に悪く、もしかしたらうつ病などの病気になってしまうかもしれません。
一歩踏み出す勇気を持つことが、将来のためには必要になっていくでしょう。
いじめが原因で転職した薬剤師の転職成功インタビュー
しかし、パートの薬剤師が3人いるのですが、そんな私が気にくわないのか「常勤で働くなんて親に甘えすぎ」や「育児放棄」など陰口を言われていたんです。
ただのやっかみだろうと最初は気にしていなかったのですが、私自身に聞こえるようにエスカレートし、ちょっとしたミスでもまるで大事故のように騒ぎ立てるようになりました。
だんだん出勤するのも苦痛になってきたため上司に相談したところ、上司も状況をわかってはいるものの、「パートに辞められたらお店が回らないから」と波風立てないように諭されました。
このストレスとイライラを家庭にまで持ち込んでいる気がして転職を決意しました。
いじめのある職場では働き始めて1年程度しかたっていませんでしたが、転職活動では私が役に立てる点や今後の目標を伝えたことに高評価で内定をもらうことができました。
新しい職場では、仕事に対するモチベーションが維持できるし、人間関係も良好なので日々楽しくできています。
職場が違うだけでこんなにも居心地が良いんだと、改めて転職して良かったと思います。
このいじめの原因は、相談者様に非があるものではありません。
家族のサポートを満足に受けられないことがパート薬剤師にとってのストレスであり、それを享受できている相談者様への妬みが、いじめという形で表現されてしまったのでしょう。
会社からの対応も得られず、その環境で働いていくのを不可能だと判断した相談者様は、英断をされたと思います。
在職期間の短さは確かに面接での焦点となりましたが、ポジティブな転職理由に変換できたおかげで問題となることもありませんでした。
転職を選択したことは、本人にとっても家族にとっても、良い結果をもたらしてくれることでしょう。
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まとめ:転職は逃げることではありません!新天地を目指すのも立派な戦略!
いじめに対して毅然と戦い、勝利を掴むということも選択肢の一つですが、現実はドラマのようにうまくいくことばかりではありません。
戦った先にあるのは平和な未来ではなく、泥沼の争いだったということもありうるのです。
精神的にも肉体的にも、新たな職場を目指した方が良い結果を生む可能性は非常に高いと言えるでしょう。
転職することを逃げることと勘違いしてはいけません。いじめをする人たちは、結局いつまでもそのままです。
そういった人たちと同レベルで耐える必要はないのですから、見切りをつけて自分にぴったり合った職場を探していきましょう。
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また、いじめが原因の転職でも履歴書の添削や面接対策など短い就業期間をカバーできるようにサポートしてくれます。
登録したら転職しなければいけない訳ではありませんので、まずはご自身が抱える悩みについて相談することからはじめてみましょう。
名前や連絡先などの必要事項を記入したら登録完了です。登録後は、担当コンサルタントから電話で連絡がきますのでご自身の状況や職場の悩みをまず相談しましょう。心強いサポートをしてくれますよ。相談から求人紹介まで全て無料なので安心してくださいね。