通信技術が発達した現代での働き方は多種多様で、毎日会社に出て行って働かなければいけないわけではありません。
自宅に居ながらにしてオフィスでの業務並みに働くことも可能です。
薬剤師としても例外ではなく、在宅で薬剤師資格や経験を活用できる働き方があります。
この記事では、薬剤師という経験を活かせる具体的な在宅案件や仕事の探し方をお伝えします。
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在宅業務の種類は大きく分けて2種類
在宅でできる業務は、大きく分けて2種類となります。
PCを使用してオンラインでの仕事をするか、実際の物品を取り扱って作業をするかです。
さらにそこから専門性が必要なものと必要でないものに分けることができます。
近年はインターネットの普及により、様々な業務が外部に委託されています。
雇用してしまえばコストがかかってしまいますが、外部に委託すれば成果に対する報酬のみで済むため、多くの企業で取り入れられているのです。
基本的に、専門的な業務であればあるほど報酬が高くなり、誰でもできる業務ほど安くなります。
一般的な在宅業務5選
まずは薬剤師に関係なく、在宅で働くことができる一般的な業務を紹介します。
1、データ入力・ブログ記事作成などのPC業務
PCを利用して、書類をデジタルデータとして打ち込み、名簿をリスト化するなどの作業を行います。
PCを普通に扱える程度の知識があればだれでも行うことができます。
ただし、記事作成をする場合には、著作権も考慮してオリジナルの記事を作成しなければいけないため、最低限の法的知識が必要となります。
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2、シール貼りや縫製などの手作業業務
自宅に郵送されてくる物品に対して、シールを張ったり縫製作業を行ったり、販売できる状態に整える作業です。
こなした数に応じて報酬が決まるため、仕事が早く手先が器用な人に向いています。
3、アンケートやモニター業務
企業の依頼を受けて、店舗の様子や商品の使用感などの調査を行います。
商品のモニターやアンケートに答えるだけなら在宅でできますが、なかには覆面調査員のような依頼もある為、外出が必要になることもあります。
4、デザインやプログラムなどの専門業務
この業務は専門の知識を持っている人に限り行うことが可能です。
コンペ形式などで素人も含めて広く募集している場合には、採用されれば収入を得ることはできますが、基本的には実績のある人にしか業務依頼はされません。
5、アフィリエイトや動画投稿などのその他の業務
厳密には在宅ワークとは言えないものですが、アフィリエイトや動画投稿によって広告収入を得ることができれば、在宅業務として成り立ちます。
ただし、成功できるのはごく一部の人で、すべての人が収入を得られるわけではありません。
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薬剤師の経験が活かせる在宅業務4選
それでは、薬剤師の資格・経験が活かせる在宅業務には、どのようなものがあるのでしょうか?
一般的な在宅業務と重なる部分もあれば、完全に薬剤師にしかできない業務も存在しています。
1、書類作成代行
報酬金額:時給1500円~
(依頼価格は交渉次第で安くも高くもなる)
メディカルライターとして、治験に係る治験実施計画書や各種報告書のひな型を作成する業務が中心になります。
レセプトの作成代行を依頼されることもありますが、医療事務でもできるような業務が割り振られることは稀で、基本的には専門知識が必須の重要書類が中心の業務です。
専門家でなければできない仕事でやりがい抜群!
医療に特化した書類ですので、専門知識を持った人でなければできない仕事です。
在宅での業務だとしても、最新の医療業界に関する知識を随時得ることが可能であり、自分の作成した書類によって新薬が誕生できれば、社会貢献もできる仕事なのです。
英語力・医療知識・PCスキルなど、必要となる能力が非常に高い
外国との共同治験では、国際的な対応が必要となることもあります。
医療に関する専門的な英語力が必要になり、高度な知識と迅速で正確な事務処理能力が必須です。
当然PCを使用してやり取りするため、PCスキルも求められます。
在宅だからといって気軽に行えるような仕事ではなく、本業とする覚悟がなければ難しいでしょう。
2、医薬文書の翻訳
報酬金額
英語→日本語 1単語35円
日本語→英語 1文字30円
外国製医薬品の添付文書や医療に関する論文は、すべて英語で発表されます。
それらの書類を日本語に翻訳する業務です。
高単価の案件が多数!英語力を生かして自分のペースで仕事ができる!
専門知識と英語力、両方が必要とされる仕事ですので、単価は通常の翻訳よりも高く設定されています。
納期は存在しますが、ゆとりを持った期限設定とされていることが多く、自分のペースで作業を進めることができます。
英語力が不足している場合には、次の依頼がこない…。
クライアントが納得してくれるだけの英語力がなければ、次の仕事につながりません。
クライアントごとに求めている作業が異なり、時間がかかってもしっかりした内容を求めている場合もあれば、ある程度の翻訳ができていれば良いので、できるだけスピーディーに対応してもらいたいという場合もあります。
それぞれに適切に対応をしなければ、継続して依頼を受けることができないのです。
3、問い合わせ業務
報酬金額:時給1000円~
(業務内容によっては歩合制となることもある)
製薬会社などの問い合わせ窓口業務を請け負う仕事です。
医薬情報を適切に管理し、問い合わせに対して回答していきます。
メールでの対応のみの場合もあれば、電話対応まで必要となる場合もあります。
中にはDI業務も併せて依頼されることもあるのです。
問い合わせがないときには自由
問い合わせに対しての作業が中心になりますので、問い合わせがない時には何をしていても自由となります。
時間あたりで支払いが決まることが多く、期間を指定して作業を行うことで、安定して稼ぐことができます。
営業時間中は束縛され、咄嗟の対応力も必要…。
メールのみの対応では束縛時間はありませんが、単価が低く設定されます。
電話対応もできれば単価は高くなりますが、その分束縛される時間帯ができてしまい、在宅ワークの強みである自由度が著しく減ってしまいます。
コミュニケーション能力・対応力は高いものを要求され、問い合わせに満足させられなければクレーム案件となってしまうこともあるのです。
4、医療・健康に関するコピーライティング
報酬金額:1文字単価0.5円~10円
メディカルライターのように正式な計画書や報告書を作成するわけではなく、医療や健康にまつわる記事を作成していきます。
薬剤師としての知識・経験を文字に起こしていく業務です。
PCさえあれば専門知識を活かしてどこでも働ける!
納期はありますが、自分の知識と経験を文字に起こす仕事ですので、場所や時間の縛りがありません。
実力を認められれば単価アップも期待できるため、能力次第で大きく稼げる可能性を秘めています。
実力・実績がなければ単価も低く、仕事も来ない…。
信用が重要な業界ですので、実績がなければ初回の依頼が来ません。
受注できたとしても、単価に伴った結果を提供できなければ、次の仕事の依頼が来ないのです。
実力によって単価が決まっていき、名前を出して本業として活躍している人では高単価で作業ができますが、片手間で行っているような人ではかなり低い単価で作業していくことになります。
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薬剤師の副業・ダブルワークは禁止?兼業する上での法的注意点を紹介
在宅勤務のメリットは時間を有効に活用できる点
在宅勤務が良い点としては、わざわざ職場に行かなくても業務ができるということです。
時間の縛りがないため、日中に自分の用事を済ませ、夜間に業務を行っても誰にも咎められることはありません。
職場で働くとすれば、9:00~18:00の業務だとしても通勤時間や準備を含めれば前後に1時間程度の縛りが発生してしまいます。総合時間でいうと11時間が仕事のために費やされてしまうのです。
在宅業務ではその無駄な時間を省き、仕事やプライベートに充てることができるのが何よりもメリットです。
自己管理ができていないとクライアントに迷惑をかけることも
時間の縛りがないと言っても、それはあくまでも自己管理があってこそのものです。
依頼があれば納期が存在し、業務の期限は必ずやってきます。
在宅業務とはいえ、納期を守れずにダラダラと仕事をしていては、クライアントに迷惑をかけてしまいます。
納期を守れない所には、次の依頼がくることはないでしょう。在宅業務も信頼があってこそのビジネスパートナーです。
休みと仕事のバランスをきちんと管理し、社会人として恥ずかしくない仕事をしていきましょう。
薬剤師の経験が活かせる在宅勤務の探し方とは?
在宅勤務案件を探す方法は、2パターンあります。
1つはクラウドソーシングと呼ばれるサービス(サイト)を利用すること。2つ目は、転職サイトを利用することです。
直接クライアントと交渉して在宅業務を受注する方法もありますが、そもそも交渉できる状態にまで持ち込むことが難しく、どこの企業が在宅業務を求めているかわかりませんので、あまり現実的とはいえません。
クラウドソーシングとは発注者と受注者を繋ぐサービス
クラウドソーシングとは、インターネットを介して不特定多数の人に業務参加やアイデアを募集し、最もニーズに合った人材に業務を委託するという外部委託の形式です。
主なクラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトは、上記で紹介しているもの以外にも70社以上あり、デザイン特化や営業特価、エンジニア特化など、特色を持った運営がなされています。
薬剤師の経験を活かした案件であれば、クラウドワークスとランサーズの2サイトに登録すれば希望の案件を見つけることができるでしょう。
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転職サイトでも在宅勤務案件を少数扱う
転職サイトにおいても、ごく少数ながら薬剤師の在宅業務について紹介している場合があります。
マイナビ薬剤師やリクナビ薬剤師などの転職サイトに登録し、転職コンサルタントに在宅ワークを探している旨を伝え、サポートを受けることで受注できる依頼も増えていきます。
絶対数が少ないので、複数のサイトに登録していく方が、安定して在宅業務をさがすことができるでしょう。
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まとめ:在宅での仕事は信頼が命!クライアントとの関係づくりを大切に!
一般向けの在宅業務に比べ、薬剤師向けの在宅業務は高単価のものが多く、本気で取り組んだのなら、ある程度の収入を見込むことができます。
ただし、在宅業務を受注すれば、対等なビジネスパートナーです。
クライアントの信頼を裏切れば、次の仕事は回ってきません。
薬剤師向けの在宅業務は数も限られていますので、一つ一つの案件に真摯に向きあっていくことが成功の秘訣といえるでしょう。
在宅業務で成功できれば自分の裁量で自由な時間の使い方も可能ですので、自分に合っている仕事はどんなものであるのか、今一度考えてみるのも良いのではないでしょうか。