薬剤師の仕事は立ち仕事ですので、毎日の足への負担は大変なものですよね。
足の裏は痛くなってくるし、夕方になるとなんとなく臭っている気もしませんか?
薬剤師にとって誰しもが感じる悩みの一つが、こういった仕事中の足の悩みなのです。
こういった悩みは、靴選びによってある程度解消できることをご存知でしょうか?
今回は、薬剤師の悩みを軽減できる靴選びについてご紹介します。
きよみ
あや
モンブラン
きよみ
ナースシューズからスニーカーへ仕事靴が移り変わる
薬剤師の仕事靴といえば、昔からナースシューズが一般的でした。
今もその傾向は変わらず、多くの薬剤師がナースシューズを使用しています。
価格もリーズナブルですし、買い替えが気軽にできるのも魅力ですよね。
ナースシューズの次に多いのが、スニーカーです。
スニーカーは値段によって性能はピンキリで、高いものでもファッション性が高いものは疲れやすかったりしますが、概ね足への負担が軽減できる性能を持っています。
まだまだナースシューズが独占状態ではありますが、徐々にスニーカー派が増加しているのが昨今の薬剤師の靴事情なのです。
薬剤師に仕事靴に関するアンケートをしてみました
20〜30代の女性薬剤師
- ナースシューズ:58.5%
- スニーカー:18.9%
- クロックス:15.1%
40代以上の女性薬剤師
- ナースシューズ:80%
- スニーカー:10.5%
- クロックス:3.8%
男性薬剤師
- ナースシューズ:51.5%
- スニーカー:30.3%
- クロックス:10.8%
病棟で働くならつま先が覆われている靴選びが必須
勤務先によって靴選びで注意する点が異なります。
調剤薬局では厳しいドレスコードはないために自由な靴選びが可能ですが、病院では状況が異なり、特に病棟勤務であるのなら、足先が覆われているものを選んでいく必要があるのです。
その理由は、感染源となり得る注射針や危険な薬品を取り扱ったりすることによります。
足先が覆われていない靴では、誤って針を落としてしまったときに靴に入り込み、最悪の場合には足に刺さってしまうかもしれません。
大げさに思われるかもしれませんが、一部の病院ではクロックスなどの足先に通気口を多く用意している靴は禁止となっているほどなのです。
つま先が覆われているラバータイプのクロックスは蒸れに注意
足先を覆っているのなら何でも良いかといえば、実はそうとも言いません。
先ほども例に出したクロックスですが、ラバータイプなので水でジャバジャバ洗えるメリットはありますが、足先の通気性が皆無であるため、仕事中に蒸れやすくなってしまいます。
一日中履き続けるものですし、蒸れが解消されないままでいれば悪臭の原因になりかねません。
もしかしたら、水虫になってしまう可能性もあります。
足先を覆いつつも、通気性が確保された靴を探すのが、ベストな選択なのです。
靴を変えれば疲労度が軽減、疲れやすい原因は靴だった!
薬剤師が仕事中に疲れる原因は、長時間の立ち仕事による足への負担です。
足の負担は靴選びによって全く状況が変わってきます。
日々の疲れが抜けないのなら、もしかしたら靴選びが間違っているからかもしれません。
靴選びを間違っている場合の症状は、体全体の疲労感、足の痛み、持続する腰痛などが挙げられます。
もしそういった症状で悩んでいるのなら、靴を変えてみてはいかがでしょうか?
長時間の立ち仕事でも疲れにくい靴選びのポイント
では、実際に履いてみて疲れない靴とはどのようなものなのでしょうか。
まず初めに、靴を探すためのポイントで絶対に守ってほしいのは、人の話だけで決めないことです。
おおまかな足の形は似ていても、実際に履いてみると自分に合った靴というのは違っています。
誰かの足にぴったりフィットしている靴も、自分にしてみれば柔らかすぎてダメだったり、重すぎてダメだったり。
必ず試し履きをしてから決めるようにしましょう。
では、疲れない靴のポイントをまとめていきます。
疲れにくい靴選びのポイント
- 地面との接地面積が広いもの
- 中底、本底部分のクッション性が高いもの
- クッショニングが柔らかすぎない(柔らかすぎると足首がふらつきます)
- ヒールタイプの靴でも3cmまでがベスト
- つま先に適度な余裕がある
- 横幅は自分のサイズに合うものを選ぶ(足の横幅は人それぞれ、足先がちょうど良いからといって窮屈な靴を選ばない)
人間の足は、朝と夕でサイズが異なることをご存知でしょうか。
夕方になると足のサイズは大きくなるんです。そのため、靴を選ぶのは夕方のサイズを基準にしていきましょう。
朝のサイズでぴったりのものを購入してしまうと、夕方には窮屈になってしまい、窮屈な靴はそれだけで足に負担を掛けてしまいます。
つま先の余裕だけでなく、横幅も狭くない靴を選んでいきましょう。
足底のクッションも重要で、薄い靴は地面の硬さをダイレクトに受けてしまうため、疲れやすくなります。
だからといって柔らかすぎる靴は足首に負担をかけるため、オススメできません。
自分で履いてみて、感覚的に合っているものを選択するようにしていきましょう。
これは絶対ダメ!選んではいけない靴のタイプ
疲れない靴について確認できたので、逆に選んではいけない靴について確認していきましょう。
そうはいっても、疲れない靴と反対の靴のことになってしまいますが、改めて確認することで間違いがないようにしておくのも大切ですので、もうしばらくお付き合いください。
立ち仕事で、常に靴を履いている状況から考えていけば、選んではいけない靴も自ずと浮かび上がってきます。
まずは、靴自体に重量があるものは、疲れやすくなるため避けましょう。
足底はしっかりと作ってあってサイズに余裕があり、それでいて重くない靴が働く上ではベストなもの。
さらに言えば、通気性がないものはムレてしまい、悪臭などの原因になるのでオススメできません。
かかと部分がない靴は中で足がずれてしまい、変に力が入って無駄な筋疲労を起こす原因になるため、これもNGとなります。
下記に、選んではいけない靴の条件をまとめておいたので、参考にしてみてください。
選んではいけない靴の条件
- つま先ギリギリの靴は選ばない(1cm〜1.5cmの余裕)
- ペタンコな靴底は選ばない(ファッション性はあるもののクッション性はない)
- 重さのある靴は選ばない(立ち仕事には軽い靴選びが大切)
- かかと部分がないスリッポンタイプ
- 通気性のない靴
姿勢が悪いと腰痛の原因に繋がります
自分に合っていない靴を履くと、体がバランスを取ろうとして不安定な姿勢となってしまうことがあります。
歩き方や普段の姿勢が悪いことで、体全体に負担を掛けてしまい筋肉が常に緊張状態に陥り、血流不全となって老廃物が蓄積し、結果として腰痛などの不具合が体に生じることになるのです。
靴を変えるだけで体調不良のメカニズムの始まりを抑えることができるため、もし原因不明の体調不良に悩んでいるのなら、まずは靴を見直してみてはいかがでしょうか。
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足のニオイの原因は雑菌の増殖
足のニオイが発生する原因は、蒸れや皮脂による雑菌の繁殖です。
発生した雑菌が角質などを分解していくことによって、独特のニオイが発生します。
雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうことでニオイが強くなってしまうため、雑菌の繁殖にフォーカスして対策を練ることが大切です。
雑菌が繁殖しやすい環境は「密閉空間・過度な湿度・十分な栄養」がそろっていること。
これを靴に当てはめれば、ニオイが発生しやすい靴=通気性が悪い靴という図式が浮かび上がります。
靴や靴下などの素材や形状を工夫することで、足のニオイを軽減することができるのです。
普段からできる靴のニオイケア
雑菌の繁殖を予防するには、時間をかけて靴のメンテナンスをしなければいけないのではと思われるかもしれませんが、なんてことはありません。
日頃の生活で少し対策を練るだけで、比較的簡単にニオイケアができるのです。
では、雑菌が繁殖しやすい環境から考えた、普段からできる靴のニオイケアについて確認していきましょう。
靴のニオイケア
- 靴を複数準備して履き回す
- 殺菌・消臭効果のあるインソールを使用する
- 定期的な水洗いをする
まずは雑菌が繁殖しやすい環境を再確認しましょう。
「密閉空間・過度な湿度・十分な栄養」の三点です。
革やラバーで覆われているような形状の靴では通気性が悪く、汗などによって湿度が十分に保たれ、さらに汗に乗って皮脂や角質が靴に移行することで、雑菌が繁殖する環境が作られます。
まずは、通気性の良い靴を用意することが大前提です。そこからいかに雑菌の繁殖を抑制するかがカギになります。
一つの靴を毎日履き続けるのは、湿度の面で不衛生になりやすいため、複数の靴をローテーションすることが効果的です。
これは靴の寿命を延ばす効果もあるため、経済的にもオススメできます。
インソールに殺菌・消臭効果があるものを使用することで、ある程度の雑菌繁殖は防げますが、この効果はそれほど強いものではないため、過度の期待はしないようにしましょう。
結局は、付着した栄養素である皮脂や角質を洗い流すことが重要である為、定期的な水洗いは不可欠です。
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現役薬剤師がおすすめする臭い対策クリーム
足の臭い対策にダイレクトに効果が期待できるのが、足指に直接塗るタイプのクリームです。
靴選びも重要ですが、クリームでの対策も合わせて行えば臭いにコンプレックスを持ってる方も概ね改善されるでしょう。
デオナチュレの足指さらさらクリームは、@コスメのベストコスメアワード1位になったこともあるかなり優秀な臭い対策の必需品です。
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まとめ:薬剤師にとって靴は戦友!しっかりと選んで快適な仕事環境を作ろう!
薬剤師は仕事の大半の時間を立ったまま過ごすことになりますので、足を保護する靴は重要なアイテムです。
靴の選び方次第で、疲れ方や体調、体臭の問題まで関わってくることになるのですから、戦友といっても過言ではないでしょう。
靴選びをないがしろにすることで、業務効率さえ変わってくる可能性もあるため、今回の記事がきちんと自分に合った靴を探す参考になれば幸いです。