面接で頭が真っ白になってしまうのは、面接に対する準備不足が原因です。
面接の準備といえば、投げかけられる質問を予測し、それに対して自分の中での回答を用意していくことと、その回答をすぐに暗唱できるまで練習することがあげられます。
その回答がうろ覚えであったり、練習不足で無理に自分を飾ろうとした結果、言葉に詰まってしまう状況に陥るのです。
面接官へ良い印象を与えるため、面接の不安要素を順に取り除き、転職の成功へと前進していきましょう。
あや
きよみ
モンブラン
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面接で聞かれる代表的な質問と解答のポイント
- 自己PRをお願いします。
- 当薬局を選んだ理由はなんですか?(志望動機をお願いします。)
- なぜ転職しようと思ったのですか?(前職場の退職理由はなんですか?)
- 当薬局でのキャリアプランはありますか?(将来どうなっていたいですか?)
- 当薬局に対して質問はありますか?
質問1:自己PRをお願いします
良い解答例
以前に患者様から調剤された薬が間違っているという連絡を受けました時、過去の処方箋から再度調剤し、直接患者様のご自宅にお伺いしたことがあります。
まずは不安な気持ちにさせてしまったことと、不信感を抱かせてしまったことに誠心誠意謝罪をし、実際に間違えて渡したという薬を見せていただきました。
薬袋には遥か以前の日付がつけられており、残薬の管理ができていないために発生した患者様の勘違いという可能性が高く、詳しく話を聞いていると、薬が多く残ったり少なくなったりということが続いていたと聞き取ることができました。
こちらの患者様はご高齢でしたので、誤飲の可能性や残薬との勘違いの可能性も含めて病院に伝え、一方化の指示を仰ぐとともに、ご家族への介護申請の提案も併せて行いました。
今ではその患者様には在宅訪問を行いながら、安心して医療を受けて頂いております。
NG解答例
志望動機と繋がる内容であることが重要。具体性に欠けている内容ではPRの意味がありません。
要素を詰め込みすぎず、核心をついた言葉でまとめましょう。実際の経験を踏まえながらプラスの状況に転じることができたと話を展開していくと好印象です!
質問2:当薬局を選んだ理由はなんですか?(志望動機をお願いします)
良い解答例
今後の日本は超高齢化社会となっていき、今以上に介護事業が重要なポジションを占めるようになると予見されます。
私は今までの調剤薬局のように、来ていただける患者様の対応をするだけではなく、今後は率先して外部の施設と関係を持ちながら、地域包括医療に貢献して行くべきだと考えています。
私が理想とする調剤薬局の姿をすでに実現し、さらに発展を目指していらっしゃる御社に貢献し、私自身も成長しながら業務に尽力したいと考えたからです。
NG解答例
同業他社が数多くある中、その企業でなければいけない理由を話す。待遇や給料などの話しは、不快な印象を与える危険性があるため避けてください。
自分が実現したい理想について話し、それによって相手に提供できる利益があることを合わせて伝える。
質問3:なぜ転職しようと思ったのですか?(前職場の退職理由はなんですか?)
良い解答例
医療者の中でも患者様との距離が近く、細かな変化に気づきやすい存在だと思うからです。
前職の調剤薬局では、大規模病院の門前薬局での勤務であり、会社の方針として居宅療養に関する取り組みを行う予定がありませんでした。
私自身が働きかけて数件の居宅患者を対応してはいたのですが、それも基準調剤加算を算定するための実績としてあればよいという程度に抑えられていたため、私の目指している薬剤師像と会社側が求めている薬剤師像にすれ違いを感じていました。
そういった状況に悩んでいたところ、居宅介護専門薬局も展開している御社の求人情報を拝見し、こちらの会社であれば自分の力を十分に発揮し、理想とする薬剤師像を実践できると考え、転職を希望いたしました。
NG解答例
本当はネガティブな理由が一番だとしても、それを正直に答えてはいけません。やる気や情熱があっての行動であることを伝える。
たとえ前職のことでも、会社に対する不平不満を話してはいけません。
質問4:当薬局でのキャリアプランはありますか?(将来どうなっていたいですか?)
良い解答例
薬剤師という資格だけでは関わることができる介護の業務にも限界があるため、より深く患者様の状況に関わることができるケアマネージャーの資格も修得していきたいと考えています。
そうすることで、調剤薬局で一連の流れを完結させることが可能になり、患者様にとっての利益になるとともに、薬局としても更なる患者数の確保に貢献できるのではないでしょうか。
NG解答例
具体的な将来像を伝えていく
あいまいな表現を避け、過剰に自信のある表現や過剰に卑下することはしない
質問5:当薬局に対して質問はありますか?
この質問は逆質問と呼ばれるタイプの質問であり、自分の印象を良くするために最も重要な質問になります。
この項目はかなり重要なポイントですので、次項目で詳細に解説します。
ブランクのある方なら、なぜブランクがあったのか、ブランクの期間何をしていたのか、転職回数が多い方なら、なぜ転職回数が多いいのか、その理由を聞かれることになるため、想定されるあらゆる質問への回答を事前に準備しておくことが重要となります。
答えにくい質問も当然のように行われ、それに対して素直にネガティブとも受け止められる回答をしては、採用が難しくなってしまうのです。
事前に準備することで、失敗の可能性をなくしておきましょう。
面接官に良い印象を与えるには逆質問!
面接の最後に必ずあるのが「当薬局に対して質問はありますか?」という質問を求められる状況です。
この逆質問は面倒で大変そうですが、自分のやる気をアピールする最大のチャンスでもあります。
逆質問に答える内容では、大きく分けて3つに分類できます。
- 自分の意欲・やる気を伝える質問
- 自分をPRするための質問
- 就職先の状況を見極めるための質問
それぞれが独立した質問となることは少なく、一つの質問ですべて確認できるようにされることが多いですね。
ここで気を付けなければいけないことは、面接を担当されている人の立場がどのようなものであるのかという点です。
例えば、現場で働いている管理薬剤師に対して、企業理念について質問しても、明確な回答が得られるわけがありませんよね。
状況判断ができないと、マイナスのイメージを与えてしまう危険性がある為、必ず相手の立場に即した質問をするようにしてください。
逆質問の質問例
- サプリメントアドバイザーの資格を持っているのですが、それを活用して貢献できる業務はございますか?
- 現在は○○県を中心に業務展開をされていらっしゃいますが、他県への進出など、今後の店舗展開の展望をお聞かせください
- 管理薬剤師となるため、医薬品の勉強以外にも法規的な勉強をしていますが、その他にはどのような勉強が役立ちますか?
- 薬剤師に対する評価をどのような基準で行っているのか、お聞かせいただけますか?
逆質問のNG
- 特にありませんと答える
- 残業の有無や残業代に関して
- 離職率や上司など職場の雰囲気
- 有給消化はしっかりと取得できるのかなど
※事前に転職サイトのコンサルタントから確認しておくべき。
清潔感を第一に、身だしなみに気をつける
身だしなみに気をつけろだなんて、そんな当たり前のことを今更ピックアップするのかと驚かせてしまったかもしれませんね。
ですが、身だしなみに対する認識の違いは結構あるものなのです。
服薬指導をする時の心得に「私の常識は相手の常識ではない」という言葉がありますが、身だしなみに関してもそれが当てはまってしまうのです。
外見ではなくて中身で勝負なんていうのは、現実を知らない意見と言わざるを得ません。
中身を見てもらうには、まず最低限の外見が備わっていなければいけないのです。
ここでは、一般的に面接に向けて好印象を与えることができる服装を確認し、不必要にマイナスの印象を与えないようにしていきましょう。
髪型
- 男女共通で、寝癖を付けたままになっていないかチェックしましょう。
- 男性の場合には髪を伸ばしすぎたり、ワックスで髪はねをつくったりしてはいけません。プライベートとビジネス、状況ごとの使い分けができないと判断されてしまいます。
- 女性の場合、前髪が目にかかっていないか、お辞儀をしたときに下りてしまわないかチェックしてください。紙を結んでいく場合には、後ろ毛が出ていないかも気を付けましょう。
メイク
- 男女共通で、目ヤニや鼻毛などのチェックをしておきましょう。爪が長くなりすぎないように整えることも重要です。
- 男性の場合、ひげのそり残しがないか確認してください。揉み上げが伸びていると不潔に感じてしまうこともあるので、きちんと整えておきましょう。
- 女性の場合、不安感からキレイに着飾ろうとしてしまうことがありますが、厚化粧になっていないか十分に注意してください。面接ではナチュラルな薄化粧がもっとも印象が良いものです。ネイルも磨く程度に抑え、ネイルカラーは落とすかクリアネイルにしてください。面接では不必要なメイクはTPOを理解できないというマイナスイメージを持たれてしまいます。
服装
- スーツの肩にフケは落ちていませんか?普段着では気にならない程度でも、スーツの色はフケが悪目立ちしてしまいます。
- 下着が見えていたり、ボタンが止まっていなかったりしていませんか?ズボンやスカートから、シャツが出ているのもマイナスポイントになります。全身鏡できちんとチェックしておきましょう。
- 男性の場合、ネクタイはTPOに合ったシックなものをきちんと着用できているでしょうか?派手な色であったり、緩んでいたりすると、印象が悪くなってしまいます。
小物
- 靴が汚れていないでしょうか?靴ひもはきちんと結ばれていますか?人の印象は足元からという言葉もあります。細かいところですが、きちんと清潔にしておくことが大切です。
- 腕時計は忘れていませんか?現代では携帯電話を持ち歩いているため、普段から使用していないという人も増えていますが、マナーの一つとして、面接では腕時計を活用してください。ただし、ビジネスに適したシンプルなデザインのものを選択し、過度に高級なものやスポーツライクなものは避けてください。
- 女性の場合、ストッキングの伝線に注意し、しっかりとチェックしてください。朝大丈夫でも、会場に到着するまでに伝線してしまうこともあります。替えのストッキングも用意しておきましょう。
- 眼鏡が汚れていないか確認してください。自分では近くて気付かないかもしれませんが、光に当たって汚れが反射し、相手にはしっかり見られていますよ。
- 靴下はビジネス用に使用できるダーク系のものを用意してください。足首で切れているアンクレットタイプは面接に向きません。ふくらはぎ程度まで隠れるソックスを着用しましょう。
あや
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モンブラン
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面接では質問に対する回答よりも雰囲気が何より大事
面接で重要なことは、実は質問に対する答えではありません。
採用担当者がもっとも気にしているのは、転職希望者の持つ雰囲気なのです。
こんなことを話していると、頑張って質問への回答を考える意味がないじゃないか!と怒られてしまいそうですが、そうではありません。
質問へのきちんとした受け答えができることは、スタート地点に立ったに過ぎないのです。
薬剤師は勤勉な人が多く、面接対策もしっかり行っていくことがほとんどです。
誰もがそれぞれの素晴らしいところをわかりやすくPRし、素晴らしい志望動機を話してくれるため、そこで合否を分けるのは非常に難しくなります。
そこで決め手になるのが、その人が持っている雰囲気で、面接に落ちてしまう理由は実はとても曖昧なんです。
不合格となった就職希望者の何がダメだったの採用担当者に確認したところ、こういった回答が得られました。
「悪いわけではないんだけど…」と前置きしてから、以下の点が挙げられました。
- 職場の雰囲気に合わなそうだから
- 条件が合わなかったから
- なんとなく暗いイメージがしたから
勤務形態によっても変わりますが、大手の病院などでは大御所が面接に同席していることが多いのですが、小中規模の薬局などでは、現場で働いている店長が面接を行なっている場合が多くあります。
そうなると、偏った好みで採用の可否が決まってしまうこともあるんです。
ですので、面接ではコミュニケーションをうまく取れるという印象をあたえ、相手にマイナスイメージを持たせないことが重要になります。
イメージとして、点数を稼ぐというよりも、減点されないことを考えていけば、うまくいきやすくなるでしょう。
もし面接で落ちてしまった経験があるのなら、次の面接では、雰囲気をどうやって良くするかに注力してみてください。
普段の1.5倍明るく対応ができれば、その結果は全く違ったものになってくるでしょう。
面接対策・面接に不安があるなら薬剤師の転職サイトを活用しよう
面接対策には転職サイトを活用してください。
転職サイトでは数々の転職を手掛けているため、企業に良い印象を与える面接の受け方を熟知しており、その方法を余すところなく転職希望者に指南してくれるのです。
自分なりに面接対策をして、質問への回答をきちんと用意はしていても、面接のことを考えると不安になってしまいませんか?
その不安感は、経験不足からくるものです。
面接の経験が豊富な薬剤師は少数派ですので、どんなにベテランの薬剤師でも面接に関しては不安になって当たり前なんです。
そこで、面談の実戦練習まで行っている転職サイトを使用し、経験を積んでいくことこそ、転職を成功させるカギとなるでしょう。
転職サイトの中でも、特にマイナビ薬剤師が面接対策に力を入れていて、面接練習や回答へのアドバイスなど、きめ細かいサポートを受けることができます。
転職エージェントが面接に同行してくれるサービスを利用すれば、一人で面接に臨むよりも様々な点で有利に進めることができます。
具体的には、次の点が期待できます。
- 見慣れた相手がいることで、緊張が緩和される
- 回答に手間取ってしまったときに、さりげなくフォローをしてくれる
- 待遇などの聞きにくい話に関して、自然な流れで会話を展開してくれる
- 勤務条件や待遇など、面接時の発言と就職後の実際の業務で違いがあった場合、第三者として証言をしてもらうことができる
面接に同行してもらうサービスというのは、普通の就職活動をしていてはあまりイメージできないものですが、実際に活用してみると非常に満足のいく結果となることがわかるでしょう。
ここで、面接同行サービスを活用した薬剤師の体験談をご覧ください。
面接に同行してもらった体験談
面接に同行しなかった場合、変な質問をされたりしました。
同行した場合は、私が言葉を詰まらせるとフォローを入れてくれたり、最後に伝えきれなかったことを伝えてくれたのでとても心強かったです。
初めから同行をお願いしておけばよかったです。
あや
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あや
てましたから…。
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まとめ:転職成功のカギは面接にあり!明るい雰囲気で合格を勝ち取れ
面接でのポイントは常識的で清潔感のある服装で、きちんと練りこんだ回答をすることではありません。
そこは最低限のラインとして、転職に本気の人は必ずプラスアルファを用意しているものです。
採用担当者が重視しているのは経験ばかりではなく、仕事に対する情熱や、就職希望者が持っている人柄・雰囲気が自社に合っているのかという点です。
ネガティブに感じてしまう発言を避け、明るい雰囲気作りに励むことで、転職成功が見えてくるでしょう。
今回の記事を用いて、是非とも転職成功を勝ち取ってください。
名前や連絡先などの必要事項を記入したら登録完了です。登録後は、担当コンサルタントから電話で連絡がきますのでご自身の希望条件や職場の悩み、情報収集したい事を伝えてみましょう。心強いサポートをしてくれますよ。