初めての職場で働くことは、誰でも不安を感じるものです。ましてや、経験したことのない業務形態である派遣勤務であれば、たくさんの不安が生まれてしまうことでしょう。
とくに、いままでに未経験の業態(調剤薬局・ドラッグストア・病院)であれば尚更です。
今回は、薬剤師が派遣でトラブルなく働くためのポイントと求人選びの方法について紹介しています。
あや
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きよみ
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派遣勤務が初めての薬剤師が不安になる点
- 職場の人間関係が不安
- 初めて扱う機器を使いこなせるか不安
- 業務外の仕事をお願いされないか不安
派遣勤務では、期間を区切って様々な会社・店舗に異動しながら働いていきます。
経験豊富な派遣薬剤師では、どんな店舗に異動しても適切に対応することができますが、初めて派遣薬剤師として勤務する薬剤師にとっては大きな不安要素となるでしょう。
初めて出会うものには特に不安が付きまといます。
新たな人間関係、新たな設備・機器はもちろんのこと、派遣薬剤師としては従事するのが難しい業務を依頼されたときの対応方法など、トラブルの種になるものはたくさんあるのです。
派遣薬剤師って実際どうなの?時給相場やメリットデメリットを解説
派遣社員と職場の正社員との関係性とは?
派遣社員と正社員は、本来決して上下関係があるものではありません。
正社員だけでは業務が滞るものを改善する目的や、その会社にはないスキルを提供する目的で派遣社員は登用されているからです。
ただし、これはあくまでも一般論。会社によってその関係性は大きく異なります。
正社員と派遣社員が分け隔てなく接している職場もあれば、派遣社員と正社員の間に隔たりがあり、見えない壁がある職場も存在します。
薬剤師の派遣勤務では明らかに冷遇されることはありませんが、この空気感の違いを読み取って対応できなければ、働きにくい関係になってしまうことがあります。
正社員からの態度に応じて自分の態度を考え、距離感が近い職場の時にはこちらもそういった対応を心掛け、隔たりがあるような職場では出しゃばらない対応を心掛けていきましょう。
派遣勤務のトラブル例
ここで、派遣勤務で出会うことがあるトラブルについて見ていきましょう。
具体例を確認しておくことにより、実際に自分がそのトラブルに出会ったときに、適切に対応することができます。
事前準備の一環として活用ください。
ケース1:出勤しても仕事がない、指揮命令者があやふや
派遣薬剤師を活用した経験があまりない店舗に配属になった場合に起きやすいトラブルですが、指揮系統がしっかりと定まっておらず、業務の指示を受けられないということがあります。
管理薬剤師も派遣薬剤師の扱いを理解しておらず、どんな仕事を任せるべきなのか把握していないこともあるのです。
派遣での勤務の場合、その契約内容を把握している指揮命令者が現場にいなければこういった事態を引き起こしてしまうでしょう。
ケース2:派遣会社を通さず直接雇用を打診される
派遣薬剤師を雇用するには、通常の薬剤師を雇用する以上に費用がかかります。
そのため、派遣薬剤師としてではなく、直接雇用するパート薬剤師や正社員としての就業を打診されるというトラブルが発生することもあります。
派遣薬剤師の勧誘は違法なことではなく、自分自身を気に入ってもらえたという意味では嬉しいことかもしれませんが、その場合には派遣会社を介して直接雇用したい旨を伝えるべきものです。
そうしない理由は、派遣会社に紹介手数料を払いたくないという、ひどく利己的なものかもしれません。
ケース3:勤務中に体調が悪くなったが早退できなかった
派遣契約の場合、勤務した時間に応じて時給が発生します。
早退したならばその分時給は減ってしまいますが、やむをえない事情での早退を拒否されるものではありません。
早退の基準はその勤務先によって異なる為、一概に自分自身の判断だけを優先できるものではありませんが、体調不良で勤務に従事できないという状況でも早退できないというのは、明らかなトラブルと言えるでしょう。
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トラブルを防ぐにはフォロー体制が整った派遣会社を利用する
派遣勤務をする時、トラブルなく勤務できるのが最善であることは言うまでもありません。
しかしながら、複数の職場で働いていくなかで、絶対にトラブルが起きないということもあり得ません。
そのため、トラブルが起きた時にどう対処するかをあらかじめ考えておくことが大切なのです。
派遣勤務で起きるトラブルは、個人的な人間関係に原因があるものから、派遣先との契約から発生する規模の大きなものまで様々です。
個人的なトラブルの場合には自分で対応すればよいものですが、規模の大きな問題は個人での対応は難しくなります。
そういったときに頼ることになるのが、自分が登録している派遣会社です。
一般的に、薬剤師派遣を行っている派遣会社では、何らかのトラブルが起きた時のフォロー体制を用意しています。
派遣会社はすでに多くのトラブル事例を経験しているため、適切な対応方法を理解しているのです。
ただし、設立して日が浅い派遣会社や、薬剤師派遣を片手間に行っているような派遣会社では、こういった経験が浅く十分なフォローを受けられないこともあります。
トラブルへの対応や業務で分からないことがあれば確認できる、フォロー体制が整った派遣会社を選択していきましょう。
薬剤師の派遣会社では、数多くの派遣案件を抱え、実績も豊富なファルマスタッフが、フォロー体制においてもオススメです。
派遣未経験でも応募できる求人とは?
派遣未経験の薬剤師の場合、応募できる求人は限られてくるのが実情です。
派遣薬剤師は即戦力を望まれている部分が多く、ゆっくり勉強しながら働くことができる職場はほぼありません。
そのため、学ぶことが多い職場は基本的にNG。総合病院の門前や医療モールなど、複数の診療科・医療機関の対応をしている店舗は未経験で派遣勤務するのは控えた方がいいでしょう。
逆に、単科クリニックのマンツーマン薬局では、派遣未経験でも応募できる店舗が多くなります。
また、大規模チェーン店での勤務であれば、店舗における教育体制が整っていることで、未経験でも応募できることがあります。
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まとめ:派遣のトラブル対策にはフォロー体制が整った派遣会社選びを!
派遣薬剤師として勤務する時には、かならず派遣会社に仲介してもらうことになります。
未経験で派遣勤務する人の中には、どんなところに派遣されるか、どんな働き方をするかにばかり注目してしまい、派遣会社自体には無頓着なことが多く見受けられます。
それこそ、トラブルを招く原因なのです。
トラブルのない派遣勤務をするためにもっとも大切なのは、実績があってフォロー体制が充実している派遣会社を選択することです。
そうすることで、未経験でも働きやすい職場探しから、もしトラブルがあった時の対応まで、総合的にフォローしてもらうことができます。
今回の記事で、少しでも不安を減らすことができたなら幸いです。