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知識不足の新人薬剤師とブランク薬剤師が効率的に勉強する方法とは?

薬剤師の勉強方法

医療業界は常に新しい治療や医薬品が発明され、日進月歩で進化しています。

薬剤師は常に学ぶことを求められている職業であり、日々現場で働いている薬剤師ですらも知らないこと・わからないことであふれています。

効率的に勉強し続けなければ、すぐ医薬品の情報や治療法についていけなくなってしまうのです。

この記事では、知識不足の新人薬剤師やブランクのある薬剤師に向けて、忙しくても着実に知識不足を補える効率的な勉強方法をお伝えします。

モンブラン

あやさんは新人時代、どんな勉強をしていましたか?

あや

わたしは、まずは薬の商品名と一般名を一致させるように頑張りました。何が何だか分からない状態でしたので、とりあえず目の前にあるものから手探りで勉強していった感じです。

きよみ

自分から勉強をしていくのは意欲があっていいわね。学生時代の知識を業務とすり合わせるのって、とっても大切よ。

モンブラン

そうですね。分からないこと、業務に直結することを勉強している点で、非常にポイントが高いですよ。

きよみ

新人さんやブランクのある薬剤師って、結局何が分からないか分からないから、トンチンカンな勉強しちゃうことも多いのよねぇ。

新人薬剤師は業務のギャップを補う勉強!ブランク薬剤師は新薬と保険制度を補う勉強

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勉強していく際に大切なのは、何を目標にして勉強していくのかという点です。

そこが定まっていなければ、必要のない勉強に時間を奪われてしまい、時間がいくらあっても足りなくなってしまいます。

現場で働いている薬剤師は、自分の現在持っている医療知識とまだ修得していない知識・技術を把握しているため、必要な部分に絞って効率的に勉強しているのです。

ですが、新人薬剤師やブランクのある薬剤師の場合には、自分の知識・技術がどの程度充実しているのかを図る物差しが身近にないため、どこが不足しているのか、何が分からないのかが分からない状態といえるでしょう。

具体的に提言します。新人薬剤師に必要な勉強は、実習での業務と現実での業務のギャップを補うための勉強であり、ブランクのある薬剤師に必要な勉強は、業務フローを思い出しつつ、新薬や保険制度の最新知識を補う勉強です。

これらの勉強は、日々の実務に直結する内容であるため、すぐに結果が反映されてくることでしょう。

患者から質問を受ける項目をまず勉強すべし

そうはいっても、勉強しなければいけない部分はたくさんあるし、どこから手を付けていいか分からない。

そういった悩みを感じてしまう薬剤師は多いものです。

そこで、ひとつ勉強をしていくためのポイントをお話ししましょう。

薬剤師は患者と接する機会が多い医療職ですので、患者からの質問を受けることが多くなります。

その時に的確に回答を出せるようにしておけば、患者からの信頼も厚くなり、自分自身の自信にもつながっていくでしょう。

職場ごとに患者が気になる分野は違いがありますので、まずは患者からの質問が多い事項から勉強していくことをオススメします。

たとえば、ドラッグストアの場合、サプリメントと医薬品の飲み合わせ。内科で慢性期治療を中心にしているのなら、血圧や糖尿病などの食事療法に関する知識などが、頻繁に質問される項目です。

モンブラン

勉強する際のモチベーションを維持するためにも、患者から質問される可能性が高い分野から勉強してくことが大切です。

あや

それがどうしてモチベーションの維持に関係するんですか?

きよみ

患者からの質問だと、勉強した結果をすぐにアウトプットする機会に恵まれるでしょう?勉強って、結局は結果が伴わないとやる気が出ないものですもの。

あや

なるほど!患者からの質問にすぐに答えられるって、周りから見てもカッコいいですし、自分でもモチベーション維持できるし、良いことばっかりですね。

モンブラン

それだけでなく、自分に必要のない知識を勉強してしまう危険性を排除できる点でも、オススメですね。薬剤師は勉強が得意な人が多いですから、変な方向の勉強でどんどん深みにはまってしまうというのも問題ですからね。

あや

あれ?同じ薬剤師なのに、必要な知識とそうじゃない知識があるんですか?

モンブラン

職場によって必要となる知識には差がありますよ。闇雲にただ勉強すればいいというものじゃありません。

職場ごとに必要となる薬剤師の知識とは?

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薬剤師という職業は、職場によって求められている知識・技術が異なります。

ただ闇雲に、自分の好奇心が求めるままに勉強していても、求められているものと合致していなければ、なんの意味もないのです。

見当違いの勉強をいくらがんばっても、現場で発揮できない知識は無駄となり、仕事ができない人という烙印を押されてしまうかもしれません。

そうならないため、それぞれの職場で必要とされる知識・技術はなんなのか、ここで確認して効率的に勉強していきましょう。

調剤薬局で必要となる知識

調剤薬局では、幅広い分野の知識が求められます。まずは、自分が勤めている調剤薬局が主に応需している処方箋に関する勉強と、取り扱っている医薬品に関しての知識は当然持っていなければいけません。

患者からの信頼が大きくなると、門前病院以外での治療に関するアドバイスや、食事・サプリメントのアドバイス、医療に関する法的な相談などまで、様々なことに対応することが必要となってきます。

一部の患者からは人生相談までされることもあるため、医療以外の知識も総動員し、幅広く対応することが求められるのです。

ドラッグストアで必要となる知識

ドラッグストアでも幅広い知識は必要となりますが、調剤薬局とは異なり、より実生活に即した内容の知識が求められます。

医薬品以外にも、健康食品やスキンケア用品、殺虫剤、衛生用品など、幅広い商品に関する知識が必要となるのです。

OTC医薬品で対応できない疾病を見分ける目も必要となるため、医療に関する知識もないがしろにはできません。

病院・クリニックで必要となる知識

病院・クリニックでは、より高度な医療知識が求められます。

医療に関して、狭く深く知っていることが求められ、スペシャリストとしての薬剤師を目指すことが必要となるでしょう。

医薬品以外にも、病院の医師が行っている治療に関する知識や、他のコメディカルを含めたチーム医療での知識が求められ、論文などの一次資料も含めて勉強していかなければいけません。

このように、薬剤師は勤めている職場によって求められている知識が異なり、一概にこれを勉強すればいいという風には言えないのです。

勉強をしていくためには、まず自分の立ち位置・目指している薬剤師像をきちんと把握し、そこから逆算して勉強していくことが大切となります。

あや

調剤薬局の業務はもう全部わかってるつもりでしたけど、たしかにご年配の患者から日々の愚痴を言われたときとか、どうやって対応すればいいか悩んじゃいますね。

きよみ

わたしは、がんの患者で余命宣告されている人が「もう助からないから痛み止め飲んで好きに生きるんだ」って笑って話しているとき、どう反応すればいいのか悩んだわね。

モンブラン

調剤薬局では医療知識の他にも接客のスキルも重要ですし、患者対応はどれだけ経験を積んでも難しい部分です。病院では接客スキルはそれほどいりませんが、医療知識がさらに重要になりますし、業種によって求められている点が全然違うんですよ。

あや

結局、どうやって勉強するのが一番なんですかね?

モンブラン

自分にとって必要なことを理解するためにも、日々の業務から学んでいく姿勢が大切ですよ。

勉強といえど日々の業務から学ぶ事が一番の基本

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あえて勉強という言葉を使っていることで、なんとなく難しいことをしなければいけないと感じてしまいますが、なんてことはありません。日々の業務から学んでいくことも、立派な勉強なんですよ。

毎日の業務から新たな知識を仕入れることや、患者対応の仕方を身につけていくことだって勉強のひとつで、机に向かって教科書をみることだけが勉強というわけではありません。

むしろ、日々の業務から学んだことを基本として、それをさらに発展させるために自分自身の勉強をしていくという意識を持つことが必要となるでしょう。

薬剤師が勉強していくためには、信頼できる情報をどうやって手に入れていくかが重要な点となってきます。

下記に、信頼できる情報源を記載しておきますので、勉強する際の参考にしてください。

参考になる情報元、研修、e-ラーニング

きよみ

添付文書・検査値・早見表はリクナビ薬剤師がスマホで見れるアプリを提供しているから、合わせて活用すると良いと思うわ。

リクナビ薬剤師のヤクチエ リクナビ薬剤師のアプリがなかなか使える!ヤクチエをレビューしてみた

まとめ:薬剤師の勉強は日々の業務から!必要なことから効率的に!

薬剤師にとっての勉強は、日常業務の一つと言っても過言ではありません。

勤めている職場によって求められる知識は異なりますが、その知識を修得するための勉強が必要となることに違いはないのです。

ただし、ただ闇雲に勉強していては、時間がいくらあっても足りません。

日々の業務に必要となる知識を日常業務から洗い出し、それを補充・発展させるための勉強を行っていきましょう。

そうすることで、より効率的に学んで行くことができるはずです。

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