サンドラッグは全国に展開するドラッグストアチェーンです。
調剤併設型店舗の展開を進めており、ドラッグストア業界では珍しい取り組みとして、薬剤師の専門性を発揮できる1店舗2ライン制を採用するなど、OTCも調剤もじっくりと業務に取り組むことができる魅力を持っています。
今回は、多くの関連会社を持つサンドラッグについてご紹介します。
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サンドラッグってどんな会社?ブラック度合いは大丈夫?
サンドラッグはドラッグストアから営業を開始しましたが、現在は調剤併設型の店舗を多く抱え、薬剤師として専門性を持って働くことができます。
系列会社には調剤薬局グループもあり、OTCも調剤も学べる環境作りが行われています。
長時間労働に関しては厳しく管理されており、基本的に残業をすることはありません。
結果を出せば昇進・昇給は行われる風通しの良い雰囲気ですが、人員不足となっている店舗では有給申請がしづらいという報告もあります。
福利厚生は充実しており、勤務はシフト制なのである程度融通がきくのも働きやすい面だと言えるでしょう。
会社名 | 親会社:(株)サンドラッグ(719店舗) 子会社:(株)サンドラッグファーマシーズ(23店舗) 子会社:(株)星光堂薬局(64店舗) 子会社:(株)サンドラッグプラス(55店舗) 子会社:(株)ダイレックス(258店舗) 子会社:フランチャイズ(60店舗) |
本社 | 東京都府中市若松町1-38-1 |
店舗数 | 719店舗(内調剤併設57店舗)、調剤専門23店舗 |
主な名称 | サンドラッグ、ドラッグトップス、ダイレックス、mac |
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調剤併設店舗と調剤専門店舗では役割やキャリアが大きく異なる
調剤併設店舗と調剤専門店舗では、求められる薬剤師としての役割が大きく異なります。
それぞれの店舗を管轄している会社が異なる為、待遇やキャリアも異なり、どちらを選択するのかはあらかじめしっかりと考慮しておく必要があります。
それぞれの働き方について、デメリットを含めて確認していきましょう。
調剤併設店舗は(株)サンドラッグに所属
調剤併設型の店舗の場合、ドラッグストアを運営している(株)サンドラッグに所属して働くことになります。
サンドラッグでは1店舗2ライン制を採用しており、店舗運営スタッフと調剤・OTCカウンセリングスタッフに明確に分かれて業務を行っています。
日用品の品出しなど、薬剤師である必要がない業務はスタッフに任せ、薬剤師が専門性を発揮する接客業務などに専念できるようにされています。
デメリット:調剤業務に集中できない
デメリットとして考慮しておかなければいけないことに、調剤業務に集中できない状況が発生しやすいという問題です。
調剤併設型ならではですが、OTCも積極的にカウンセリング販売していく必要があります。
たとえ処方箋があって調剤業務があったとしても、OTCの対応を迫られる状況も多く生まれるでしょう。
また、OTC販売のレジ対応は店舗運営スタッフのみではなく、調剤・OTCカウンセリングスタッフである薬剤師も対応する必要があるのです。
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調剤専門店舗は(株)サンドラッグファーマシーズに所属
調剤専門店舗で働くのを希望する場合、(株)サンドラッグファーマシーズに所属することになります。
店舗数は23店舗(2018年3月現在)であり、サンドラッググループに所属する薬剤師の、調剤業務に関する教育機関としての役割も担っています。
デメリット1:店舗異動が必ずある(都心エリア)
サンドラッグファーマシーズは、薬剤師研修のために設立された経緯があるため、必ず店舗異動が発生してしまいます。
さまざまな処方箋に触れることで、薬剤師としての知識や技術、マネジメント能力やコミュニケーション能力を高めることを目的に、一つの店舗に長く留まることができません。
おおよそ入社から3年間は、3〜4店舗の異動が発生してしまうのです。
デメリット2:調剤業務の設備投資が不十分
調剤併設店舗の出店を重視するウェルシアやツルハとは異なり、サンドラッグはあくまでもドラッグストア事業がメインです。
そのため、調剤業務を自動化及び効率化するための設備投資が十分に行われていません。
基本的な鑑査システムや自動分包機などは用意されていますが、水剤自動分注機やピッキングマシンなど、最新設備はないものと考えた方が良いでしょう。
ただし、調剤過誤の防止には注力しており、多くのシステムを採用しています。
たとえばカメラ監査指導システムとして活用されているものでは、本部と店舗を社内ネットワークを介して接続し、常に複数の薬剤師が調剤の状況を確認できるシステムが用意されています。
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将来のキャリアは限定的で幅が狭い
サンドラッグの薬剤師は、基本的に薬剤師業務に従事し続けることになります。
マツモトキヨシのような商品開発やバイヤー、海外事業、M&Aなどのキャリアチェンジの選択肢がありません。
調剤かOTCかの違いはあれ、結局は薬剤師として業務に関わり続けることになるのです。
商品開発への意見にしても、薬剤師としての意見を述べるにとどまり、積極的な顧客ニーズの調査などは別な人間が行うことになります。
薬剤師として成長し、教育担当者や本部運営を担うことは可能ですが、それでも薬剤師としての知識を活用し、薬剤師として働いていくことになるでしょう。
サンドラッグで働く薬剤師の平均年収とは?
サンドラッグで働く薬剤師の年収・給料
- 24歳:年収450万円
- 薬剤師手当(調剤+OTC):120,000円
- 薬剤師手当(調剤専任):100,000円
- 賞与:年2回、4.2ヶ月分
会社全体の平均年収が519万円(薬剤師以外も含む)のため、薬剤師であれば30歳半ばまでには薬剤師の平均年収である533万円を超えるでしょう。
ただし、ドラッグストア業界は一般的に薬剤師の給与が高めに設定されることが多い業界である為、同業他社に比べれば収入面では見劣りしてしまいます。
サンドラッグで働く薬剤師の給与は、業界内で比較すれば決して高いとは言えません。
薬剤師がサンドラッグで働くメリットとは?
サンドラッグで働くメリットは、大手企業であるために充実した福利厚生があることと、OTC・調剤の双方を高いレベルで学ぶことができる点です。
実力主義の会社であるため、成績を残して研修に励めば、確実に昇進・昇給が望めます。
また、薬剤師がしっかりと専門的な仕事に従事できるのは、他のドラッグストアではあまりないポイントとなっています。
厳しく法令遵守を行っているため、サービス残業はほとんどない点もメリットと言えるでしょう。
女性の働きやすさを重視しているため、産休・育休の取得率も良く、復帰後の育児のための時短勤務は子供が3歳になるまで取得でき、ドラッグストアのなかでは比較的に家庭との両立がしやすい職場となっています。
まとめ:サンドラッグは働きやすさに定評がある!年収面は平均的…。
サンドラッグは、ドラッグストアでは珍しい1店舗2ライン制で運営されており、薬剤師が職能を発揮できる体制が用意されています。
薬剤師に対する教育制度が充実しており、OTC・調剤の双方を、それぞれ2年間かけて学べることも魅力です。
スペシャリストとして成長することができるでしょう。
法令遵守をしっかりと行っているためサービス残業もなく、働きやすい環境となっています。
ただし、ドラッグストア業界の中では決して年収が高い方ではなく、バリバリ稼ぐことを目的にしているのであれば、あまり向かないかもしれません。
以上の事を考慮し、サンドラッグの方針が自分のスタイルと合っているのであれば、転職を考慮してみてはいかがでしょうか?
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