調剤薬局グループ大手の一つであるさくら薬局は、優れた教育制度や福利厚生を持つ魅力的な企業です。
年収面で考えた時には、他社に比べて多少低い待遇で働かなくてはいけなくなりますが、給料以外にも福利厚生や手当が充実している企業である為、転職を希望する薬剤師は多く存在します。
今回は、さくら薬局の評判について分析してみた結果をご紹介していきます。
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さくら薬局ってどんな会社?ブラック度合いは大丈夫?
さくら薬局はクラフト株式会社が運営する調剤薬局グループです。
1982年に東京都板橋区で営業を開始し、現在は全国に600店舗以上の調剤薬局を展開しています。
特に関東地域では店舗数が多くなっています。ただ、店舗数の多さに比べて薬剤師の確保が十分にできているとはいえず、一人当たりの負担は大きい傾向にあります。
過去には22時までに帰宅できれば良いという時期もあったようですが、現在は残業を減らす方針で営業されていることで、環境は改善傾向にあります。
育児に理解のある会社で、産休・育休は取りやすく、育休後も子供が小学校になるまで時短勤務が可能です。
独自の教育制度でスペシャリストとしての薬剤師を育成しており、自分自身の成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
反面、成長に応じた待遇の改善は期待できず、ジレンマを感じてしまうかもしれません。
昨今は処方せんの付け替え問題を抱えており、採用状況などに悪影響が出ている可能性があります。
平成29年10月30日(プレスリリース)
弊社の一部店舗において、弊社の社員及びその親族の処方箋について、調剤を行った薬局が保険請求すべきところ、調剤を行っていない別の薬局で保険請求を行ったことが確認されました。この事態を受け、弊社では更なる調査を実施したうえで、速やかに行政機関に報告を行うことといたしました。
会社名 | クラフト株式会社 |
本社 | 東京都千代田区丸の内1-1-1パレスビル10階 |
店舗数 | 759店舗 |
主な薬局名 | さくら薬局 |
エリア | 関東、東北、関西エリア中心 |
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さくら薬局が力を入れる3つの特徴と取り組み
さくら薬局が持つ3つの特徴は、薬剤師の成長と福利厚生に関するものです。
教育制度は専門性を高めたスペシャリスト養成講座を用意しており、他社よりも一歩進んだ内容のものが提供されています。
また、福利厚生に関しては、育児に関して深い理解があり、産休・育休だけではなく、独自の制度として小学校入学までの時短勤務も可能になっています。
他にも、他社よりも休暇制度が充実しており、年間休日数が多いだけではなく、連続休暇制度なども充実しています。
3つの特徴と取り組み
- スペシャリスト養成講座で専門性の高い処方箋も対応できる薬剤師になれる
- 育児休業2年間、小学校入学まで時短勤務、ママ薬剤師に嬉しい支援制度
- 年間休日126日、9連休の連続休暇、どの調剤薬局と比較してもトップレベルの休日制度
1、スペシャリスト養成講座で専門性の高い処方箋も対応できる薬剤師になれる
さくら薬局では、独自の教育制度によって薬剤師を養成する取り組みを行っています。
「クラフト薬剤師教育制度」として運営されている制度ですが、研修受講ごとにポイントが付与され、ポイント数に応じてより高レベルの研修にチャレンジすることができるようになります。
そうしてスキルアップしていくことで、ジェネラリストを超えたスペシャリストとしての薬剤師と成長できる仕組み作りがされています。
広く浅く知識を備えたジェネラリストのままでは生き残れない今後の薬剤師業界で、スペシャリストとして専門性の高い業務もさばけるようになることは、大きな魅力となるでしょう。
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2、育児休業2年間、小学校入学まで時短勤務、ママ薬剤師に嬉しい支援制度
さくら薬局では通常の産休に加えて、育児休業を二年間まで取得することができる制度があります。
復帰後にも子供が小学校に入学するまでの間、時短勤務を選択することができるのです。
子育てと仕事の両立を目指すママ薬剤師にとって、非常にありがたい制度となっており、実際に多くのママ薬剤師が利用している制度となっています。
昨年度の育休取得した人数は150人を超えており、形だけではない実績がある制度となっています。
3、年間休日126日、9連休の連続休暇、どの調剤薬局と比較してもトップレベルの休日制度
さくら薬局は他社に比べて年間休日が充実しているのが魅力です。
額面での休日設定は4週8休ですが、この休日に年間15日ある祝日は含まれていないため、実質の休みはさらに多くなります。
年間休日は126日で、これは日本調剤が公開している121日や、アイン薬局が公開している120日よりも多い数字となっています。
夏季休暇、冬期休暇が用意されており、プライベートを充実させながら働いていくことができるでしょう。
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さくら薬局で働く薬剤師の平均年収・給料とは?
さくら薬局で働く薬剤師の年収・給料
- 30歳:年収400〜430万円
- 35歳:年収430〜450万円
- 管理薬剤師:年収500〜600万円
- エリアマネージャー:年収600〜650万円
- 薬剤師手当:25,000円
- 賞与:年2回
全国コース、エリアコース、自宅通勤コースで手当金額が異なります。
さくら薬局で働く薬剤師の平均年収は、他社の薬剤師の平均年収に比べて、明らかに低くなっています。
初任給ではもちろん、昇給しても役職手当での報酬が増えても、いつまでたっても年収は他社の同期の薬剤師よりも低くなっています。
役職に就いたとしても、年収的に優遇されている日本調剤と比べると、100万円近く差が生まれてしまいます。
研修制度が充実していますが、どれだけ自分自身を高めていったとしても、年収への反映はほぼありません。
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さくら薬局で働く薬剤師の評判と口コミを徹底検証
ここでは、さくら薬局で働いている薬剤師から実際に確認した、口コミや評判について確認していきます。
さくら薬局のホームページで公表されているものではないため、会社に配慮していない生の声から、さくら薬局の本当の姿を見ることができます。
表向きではない本当の姿をしっかりと確認し、自分のイメージとのズレが生まれない様にチェックしていきましょう。
キャリアステップ・教育・研修体制を検証
教育制度は非常に充実しており、他社にはない教育制度が確立されています。
通常業務に対する研修の他にも、薬事法規や専門知識に対する研修も用意されていて、どのレベルの薬剤師でも学び続けられるシステムだと思います。
ただし、それによってスキルアップしたとしても、報酬に反映はされていないように感じます。
キャリアステップは大きく二つに分けられていて、運営に携わるマネージャーを目指すのか、薬剤師として専門性を高めたスペシャリストを目指すのかを選択することができます。
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かかりつけ薬剤師・ノルマを検証
かかりつけ薬剤師やそのノルマに関する口コミ・評判は確認できませんでした。
認定薬剤師資格を取得するためのサポートは存在しており、社内外の研修を通して認定研修薬剤師の単位を取得することができます。
ただし、かかりつけ薬剤師となった時の手当は確認できていません。
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離職率・労働時間・残業・有給消化日数を検証
残業があるかどうかは、その店舗によりマチマチです。
大学病院の門前や医療モールなどの忙しい店舗では残業が当たり前になっていますが、落ち着いている店舗もあります。
会社の規定では月の残業時間は10時間までと設定されているので、サービス残業になってしまっている店舗も中にはあります。
育休や時短勤務が最優先される傾向にあるので、残された薬剤師の負担が大きくなりがちです。
また、上司によって有給の取得ができるかどうかは異なります。
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福利厚生・社内制度・職場環境を検証
借上社宅制度は全国コースを選択した社員にのみ適応されます。
保養所の利用方法など、明確な説明をしてくれないこともあり、利用している人が偏っているように感じます。
育児に関する部分は非常に優遇されています。
年間休日126日、連続休暇9日、祝日はカウントされない4週8休など、休暇制度は他社よりも優れていると思います。
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女性の働きやすさ・産休育休の取得率・育児支援制度を検証
育児に関しては、かなり優遇されていると感じます。
育児休業を2年間取得できますし、育休後の復帰も時短勤務が可能で、小学校1年生まで続けることができます。
現場では女性薬剤師が多く働いているので、子育て中の急な呼び出しなども相談することができます。
マネージャー以上になると男性が多くを占めていますが、女性にとっても働きやすい環境になっていると思います。
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さくら薬局が募集している実際の薬剤師求人をチェック!
中途採用での募集要項
給与 253,000円~352,500円 昇給・賞与 昇給年1回(4月)、賞与年2回(7月、12月) 勤務地 全国総合コース、地域コース、エリアコースから選択 勤務時間 9:00〜18:00(週実働40時間) 休日・休暇 4週8休制、年間休日126日 福利厚生 保養所、財形貯蓄、損害保険、退職金制度、借上社宅制度、育児休職二年制度、育児時間短縮時短制度など
転職エージェント掲載の求人例
オフィス街にある総合科目を扱うことの多い店舗【東京都港区(虎ノ門駅)】
参照:マイナビ薬剤師
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年収600万まで相談可能、管理薬剤師候補を募集【大阪市大生区(大生駅)】
参照:マイナビ薬剤師
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薬剤師がさくら薬局への転職で失敗しないためのノウハウ
3つのノウハウ
- 自分の求める将来像が叶えられるかすり合わせする
- 勤務したい、配属される可能性が高い店舗を見学or下見する
- 3〜5社の調剤薬局をチェックして優先順位をつける
薬剤師が転職する時に大切なことは、自分自身の理想とする働き方を実現できる職場を探し出すことです。
どんな薬剤師に成長していきたいのか、ライフワークバランスはどうしたいのか、自分の希望を明確にしておくことが大切です。
さらに、その希望に沿った働き方ができる薬局を探し出すため、複数の薬局をリサーチしておくことも大切です。
特にさくら薬局のように大手調剤薬局の場合、店舗によって職場環境は大きく異なります。
自分が配属される可能性が高い店舗を見学しに行くか、それができなければ個人的に下見をすることで、失敗するリスクを小さくすることができるでしょう。
直接応募と転職エージェント経由はどちらが有利?
転職を考える時、直接企業に応募してしまう方法と、転職エージェントを介して応募する方法があります。
どちらでもしっかりと用意しておけば転職することは可能ですので、どちらが正解ということはありません。
ただ、より好待遇で転職したいのであれば、転職エージェントを活用することをオススメします。
転職エージェントを利用する5つのメリット
- 店舗単位の内部情報を収集することができる
- 企業の社風によってどんな志望動機や自己PRが好印象になるのかアドバイスしてもらえるので内定の確率が上がる
- 応募書類の添削や面接同行などのサポートをしてもらえる
- 年収や待遇を交渉してもらえるので好条件で転職できる
- 内定を辞退したい時でもコンサルタントが代わりに対応してくれる
転職エージェントを利用することで、さまざまなメリットを享受することができます。
大手転職エージェントでは各求人の情報を詳細に独自調査しており、それぞれの店舗情報や周辺の交通事情まで把握していることも多いのです。
企業の情報を調査しているため、履歴書などの応募書類への好感を持たれる記載内容や、面接で聞かれる可能性は高い質問など、直接応募よりも明らかに有利に活動していくことができます。
また、転職エージェントの報酬は転職した薬剤師の年収によって決まる為、より好待遇になるように全力でサポートしてもらうこともできるのです。
企業との交渉は、すべてエージェント経由で進行するため、聞きづらい質問や内定辞退の連絡など、できれば避けたいことを代行してもらえるのも良い点だと言えるでしょう。
まとめ:さくら薬局はママ薬剤師に最適!高い年収を目指すのなら不向き…。
さくら薬局は業界3位の大手調剤グループであり、育児に最適な環境を提供している調剤薬局です。
安定した職場で子育てしていきたいママ薬剤師にとっては、これ以上ない環境となるでしょう。
ただし、さくら薬局で働くことのデメリットは、低い年収にあります。
会社の規定で年収は決まっているため、転職エージェントを利用して転職しても、そこまで高い年収は期待できません。
その分、休暇制度は充実しており、他社で働くよりも多くの休日を取得できます。
自分が最優先する項目はどこなのかを明確にしておき、自分の希望通りの働き方ができるのであれば、さくら薬局への転職を検討してみてください。
大手調剤薬局の求人を多く扱う転職エージェントとは?
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応募する店舗先の内部情報にも詳しいので、今まで転職に失敗した経験のある薬剤師でも安心して利用できますよ。
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