【クオール薬局】薬剤師の評判と年収とは？離職率やブラック度合を検証

調剤薬局グループの大手の一つであるクオール薬局は、福利厚生が充実していて高い年収を目指すことも可能な魅力的な企業です。

特徴的な店舗作りで他社との差別化が図られており、多彩なキャリアプランで将来設計ができるため、自分の理想とする働き方を目指すことができるでしょう。

今回は、クオール薬局の評判について分析した結果をご紹介していきます。

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クオール薬局ってどんな会社？ブラック度合いは大丈夫？

クオール薬局はクオール株式会社が運営している調剤薬局グループです。

1992年に設立され、現在は全国に700店舗以上を展開しています。

マンツーマン薬局と称する門前薬局の展開を中心に、コンビニチェーンであるローソンと提携を行ったコンビニ併設型薬局やビックカメラ内店舗など、新たな取り組みを実践しています。

教育制度は充実していて、薬剤師としての段階に応じたものが用意され、生涯学習を可能にしています。

労働状況は門前医療機関の状況次第で、残業が常態になっている店舗も存在するようです。

福利厚生の内容には定評がありますが、利用するための手続きなどで手間取ってしまうという意見も寄せられています。

大手企業であるため、薬剤師といえども役職がなければ昇給はあまり望めません。

昨今は処方せんの付け替え問題を抱えており、現状での採用状況などに影響は確認されていませんが、今後は悪影響が出てくる可能性があります。

平成29年4月17日（日本薬剤師会）
平成 29年4月14日付けの業界紙において、調剤薬局チェーンのクオール株式会社が開設する「クオール薬局秋田飯島店」（秋田県秋田市）において、保険調 剤に関する不正行為が行われたとの報道がありました。

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クオール薬局が力を入れる３つの特徴と取り組み

クオール薬局では、常に新たな取り組みを模索しており、業務の改善と効率化を図っています。

また、キャリアプランも多彩で、店舗運営を行うマネジメントの道に進むか、薬剤師としての専門性を高めたエキスパートとなるか、本社で薬局業務に限らない働き方を目指すのかを選択できます。

薬剤師として勤務していくときにも、全国で働くのか地方を限定して働くのかなど、自分の理想とする働き方を実現することができるのです。

１、最新機器導入とICT活用で薬剤師の業務を改善化＋効率化

クオール薬局では様々な最新技術を活用して、より効率的に業務を遂行できる環境作りがされています。

全国の店舗で調剤ロボの導入を推進しており、人間である薬剤師にしかできない対人業務に全力が出せる状態が作られています。

ICT技術では処方箋の送信アプリを提供することで、調剤の完了時間をあらかじめ伝達し、患者の待ち時間短縮につなげています。

また、患者にクオールカードを持参してもらうことで、クオール薬局間での情報共有もプライバシーに配慮されたうえで行われ、どこの店舗でも同様のサービスを受けることができます。

２、マネジメント、エキスパート、本社部門の３つから自身のキャリアプランを選択できる

クオール薬局では、入社後数年は現場で薬剤師として活躍していくことになりますが、おおよそ４年程度で管理薬剤師となり、７年後にはさらに次の段階へとキャリアアップしていくことになります。

現場でそのまま働いていくにしても、店舗運営に関わるマネジメント部門で働くのか、専門性を追求するエキスパートとして働くのか、それとも本社において薬局事業の推進に貢献するのか、目指している自分の姿に応じて多彩なキャリアプランがあります。

キャリアをレベルアップしていけるからこそ、長期的な視点で働いていくことができるのです。

３、特徴的な店舗作りと地域イベントで企業としての差別化を推進中

クオール薬局の作る門前薬局店舗は、医療機関とマンツーマンの関係を作り、医療機関の特性に応じた店舗作りを行っています。

多くの店舗でプライバシーに配慮し、投薬スペースでは防音素材を用いた建材やマスキング音で第三者への会話漏えいを防いでいます。

一部店舗では子供向け待合室として子供の興味を引くような色彩を用い、体育館をイメージした設計などで、退屈しない待ち時間となるように努めています。

また、その他の新たな試みとして、様々な業種との提携を行っていることもクオール薬局ならではの活動です。

ローソンとの提携ではドラッグストア機能を付与したコンビニ＋薬局の新しい業態をつくり、JR西日本やビックカメラと提携して高い集客を実現した新たな市場を開拓しています。

災害対策として医薬品・食料品の備蓄や防災品の備蓄を行い、貯水タンクの設置や感染症ルームの設置も一部店舗では行われています。

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クオール薬局で働く薬剤師の平均年収とは？

クオール薬局で働く薬剤師の年収は、そこまで高いものではありません。

大手調剤薬局グループであるため、そこまで待遇を高くしなくても薬剤師が集めることができるためです。

ただし、昇級幅は大きいために、長く働いていればそれなりの給料が期待できます。

特に全国コースで働いた場合や役職に就いた場合では、700万円を超える年収となる例も存在します。

もっとも、地域を限定している場合や、役職につかない場合では、年収も頭打ちになりやすいようです。

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クオール薬局で働く薬剤師の評判と口コミを徹底検証

ここでは、クオール薬局で働いている薬剤師から実際に確認した、口コミや評判について確認していきます。

クオール薬局のホームページで公表されているものではないため、会社に配慮していない生の声から、クオール薬局の本当の姿を見ることができます。

表向きではない本当の姿をしっかりと確認し、自分のイメージとのズレが生まれない様にチェックしていきましょう。

キャリアステップ・教育・研修体制を検証

薬剤師の人材不足がある店舗では、２年ほどで管理薬剤師などの管理者になることもあります。

一般的には３年目以降に管理薬剤師となり、７年目からキャリアステップをさらに厳選する段階に入ります。

研修制度は大手ならではの充実したものとなっており、クオール独自の認定資格などが用意され、常に新たなことを学べる環境が用意されています。

かかりつけ薬剤師・ノルマを検証

かかりつけ薬剤師の状況やノルマに関しては、詳しい口コミ・評判は確認できませんでした。

ノルマの存在は確認できましたが、どの程度の負担となっているかは不明です。

達成するのはかなり厳しいという意見も存在しています。

資格手当の記載があるので、認定薬剤師を取得することで収入アップが見込めます。

離職率・労働時間・残業・有給消化日数を検証

店舗によって働き方は大きく異なります。

都心付近は薬剤師数も充足していて、希望通りの有給休暇が取得しやすい状況ですが、地方では薬剤師不足となっていて、希望通りの休暇は難しい時も多いようです。

残業は管理者の評価に影響を与えてしまうため、一部の店舗ではサービス残業にされてしまうという口コミもありました。

福利厚生・社内制度・職場環境を検証

複数用意されている福利厚生プランの中から、自分の希望しているものを選択する方式です。

内容は充実していますが、申請しないと必然的に薬代の割引となってしまいます。

また、福利厚生の利用方法などの説明が不足しており、周知ができていないことがあるようです。

全国コース・広域コースに限って借上社宅制度が用意されており、家賃負担額10％で賃貸することができます。

女性の働きやすさ・産休育休の取得率・育児支援制度を検証

女性にとっては働きやすい環境となっています。

所属している薬剤師の7割が女性であり、産休育休の取得率は100%となっています。

育児のための時短制度もしっかりと用意されていて、多くの職員が利用しています。

ただし、管理職の女性割合は25%であるため、キャリアアップを目指すのには向かないかもしれません。

クオール薬局が募集している実際の求人をチェック！

中途採用での募集要項

給与	261,000～415,000円
昇給・賞与	昇給年1回（4月）、賞与年2回（6月・12月）
勤務地	全国コース・広域コース・地域限定コースから選択
勤務時間	１ヶ月月単位の変形労働時間制
休日・休暇	年間休日126日
福利厚生	カフェテリアプラン、退職金制度、従業員持株会制度、財形貯蓄制度、育児短時間勤務制度など

転職エージェント掲載の求人例

ローソンと提携の新業態店（櫛ケ浜駅）

参照：マイナビ薬剤師

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薬剤師がクオール薬局への転職で失敗しないためのノウハウ

薬剤師が転職する時に大切なことは、自分自身の理想とする働き方を実現できる職場を探し出すことです。

どんな薬剤師に成長していきたいのか、ライフワークバランスはどうしたいのか、自分の希望を明確にしておくことが大切です。

さらに、その希望に沿った働き方ができる薬局を探し出すため、複数の薬局をリサーチしておくことも大切です。

特にクオール薬局のような大手調剤薬局の場合、店舗によって職場環境は大きく異なります。

自分が配属される可能性が高い店舗を見学しに行くか、それができなければ個人的に下見をすることで、失敗するリスクを小さくすることができるでしょう。

直接応募と転職エージェント経由はどちらが有利？

転職を考える時、直接企業に応募してしまう方法と、転職エージェントを介して応募する方法があります。

どちらでもしっかりと用意しておけば転職することは可能ですので、どちらが正解ということはありません。

ただ、より好待遇で転職したいのであれば、転職エージェントを活用することをオススメします。

転職エージェントを利用することで、さまざまなメリットを享受することができます。

大手転職エージェントでは各求人の情報を詳細に調査しており、それぞれの店舗情報や周辺の交通事情まで把握していることも多いのです。

企業の情報を調査しているため、履歴書などの応募書類への好感を持たれる記載内容や、面接で聞かれる可能性は高い質問など、直接応募よりも明らかに有利に活動していくことができます。

また、転職エージェントの報酬は転職した薬剤師の年収によって決まる為、より好待遇になるように全力でサポートしてもらうこともできるのです。

企業との交渉は、すべてエージェント経由で進行するため、聞きづらい質問や内定辞退の連絡など、できれば避けたいことを代行してもらえるのも良い点だと言えるでしょう。

まとめ：先進的な取り組みのクオール薬局。長く働けば高年収の期待大！

クオール薬局は他の薬局グループでは行っていないような店舗展開を実現しており、業界をけん引する役割を持った調剤薬局グループだと言えます。

研修制度やキャリアステップなどが充実しているため、長く働きやすい環境となっています。

初めの年収は低めですが、役職手当や昇給を考えれば将来的には高年収の期待もできます。

ただし、処方箋の付け替え問題や地方店舗の薬剤師不足など、いくつかの問題を抱えているのも事実。

全国コース・広域コースでなければ昇給率が低くなってしまう点もデメリットだといえるでしょう。

自分の理想とする働き方とメリット・デメリットを合わせて考え、自分の希望に合致しているのであれば、是非とも転職を目指してみてください。

大手調剤薬局の求人を多く扱う転職エージェントとは？

薬剤師専門の大手転職エージェントですと、マイナビ薬剤師、リクナビ薬剤師、薬キャリエージェントが有名どころですが、特にマイナビ薬剤師は、大手調剤薬局の好条件求人を多く扱っている上、手厚いフォローに定評があります。

応募する店舗先の内部情報にも詳しいので、今まで転職に失敗した経験のある薬剤師でも安心して利用できますよ。

クオール薬局以外にも日本調剤やアイン薬局などの大手求人も扱っているので、条件を比較しながらじっくりと自分に合う求人先を選びましょう。

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