毎日頑張っていたけれど、最近どうにもやる気が出ない。体が重くて外出することが億劫になっている。
ソレ、もしかしたら…燃え尽き症候群かもしれませんよ?
薬剤師として日々の業務に邁進し、激務の中にやりがいを見つけて頑張っている薬剤師に、突如として襲いかかる心の病が「燃え尽き症候群」です。
その大まかな症状を理解しておくことは、自分自身を守ることにつながります。
今回は薬剤師にとっての脅威となりうる、燃え尽き症候群の症状や予防方法についてお伝えします。
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激務すぎる薬局で働く薬剤師の相談内容
仕事に人生を埋め尽くされている…。
あゆみさん(調剤薬局勤務)
家を出るギリギリまで寝る→仕事に行く→シャワーを浴びて寝るの繰り返し、休みの日は、仕事の疲れが抜けないのでただ家で過ごすだけ…。
たくさんの患者が来る分、薬剤師としてのスキルが身につくと言い聞かせて、消えかけている仕事のモチベーションを維持しているんですが、さすがに激務すぎてもう耐えられそうにありません。
薬剤師が受け持つ業務は、薬局の中だけにとどまりません。
かかりつけ薬剤師制度が実施されたことにより、かかりつけ薬剤師として勤務するためには、一定以上の社会貢献活動も求められるようになりました。
プライベートと業務の垣根が低くなったことでリフレッシュできる機会が減少し、肉体的・精神的な疲れを残したままで働き続けなければいけない現状が存在します。
これらは燃え尽き症候群を発症してしまう原因ともなってしまうため、業務とプライベートの区切りは特に注意していかなければいけないことなのです。
この激務から解放されたい…。
結衣さん(調剤薬局勤務)
9時のオープンと同時に患者さんが来局し、昼休憩が取れないほど、常に患者さんが投薬を待っている状態です。
薬局の終業時間8時を過ぎても投薬が終わりません。
合間をぬってなんとかトイレや軽食を取るのですが、花粉症やインフルエンザが流行る時期は、休憩時間が取れないほど激務です。
全ての患者の投薬が終わるころには、もう抜け殻状態、おかげで体重が1ヶ月で3キロちかく痩せました。
とにかくこの激務から解放されたい気持ちでいっぱいです。
休む暇なく働かなくてはいけない状況は、燃え尽き症候群を発症してしまう条件を満たしているために特に注意していかなければいけません。
ブラック企業が従業員を働かせ続ける手法として使われている、考える暇を与えないほどの業務を背負わせるというのは、肉体のみならず精神までも疲弊させ、自分で何らかの対処を取る思考すら剥奪してしまう危険性があります。
おかしいと感じることができるうちに、何らかの対処をするべきだと言えるでしょう。
総合病院の門前や医療ビルにある調剤薬局は激務になりやすい
薬剤師不足という状況も相まって、調剤薬局はどこでも激務となりやすい職業です。
その中でも、医療ビルや総合病院の門前で店を構えている調剤薬局は特に激務となりやすいのです。
そういった調剤薬局では、複数の病院・診療科から途切れることなく患者がやってきます。
それぞれの病院・診療科ごとに異なる診察時間を設定されているため、すべてに対応しなければいけない調剤薬局では勤務時間が長くなってしまいやすく、診療時間が重複している時間帯には患者数が跳ね上がることが激務の原因と考えることができます。
職場ごとで異なる勤務時間・残業・休日の違いとは?
調剤薬局に限らず、薬剤師が関わる仕事は責任が重く、業務が忙しいものばかりです。
ここで、薬剤師が働く職場の、それぞれの勤務時間や休日について確認しておきましょう。
調剤薬局
多くの調剤薬局では、朝8:00~9:00に業務を開始し、夕方18:00~19:00に営業を終了し、毎週日曜日は休日にするスタイルで運営されています。
ただし、対応している病院の診療時間に合わせて営業していることが多いため、早朝からの営業や深夜までの営業とされる店舗や日曜日も営業している店舗も増えてきました。
調剤報酬改定に伴って、24時間対応を実施している薬局もあり、そういった薬局では当番制で夜勤をしなければいけません。
患者の流れにもよりますが、営業終了後から薬歴を書き始めなければいけないような店舗では、毎日残業を強いられることもあるのです。
ドラッグストア
ドラッグストアでは出勤時間は遅めで9:00~10:00開店となりますが、深夜までの営業時間となります。
ただし、調剤併設型の場合には朝も早くから営業している場合もありますので、店舗によって異なります。
薬剤師の扱いは企業ごとに異なり、営業時間内でも薬剤師は業務終了とする企業もあれば、交代制で対応していく企業もあります。
年間休日は調剤薬局や病院に比べて少なくなっており、人間関係や体力的な問題に苦労する薬剤師が多くなりやすい職場です。
病院
病院での薬剤師は日々の業務は忙しく、日直や夜勤などの対応が求められるので不規則な生活になりやすいという特徴があります。
慢性期病院では穏やかで余裕のある業務である場合が多いですが、急性期病院では病院規模が大きくなるほどに薬剤師の業務は忙しくなります。
休日は比較的取りやすいですが、賃金的には低めである為、生活に対するストレスを感じる薬剤師も少なからず存在します。
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頑張りすぎが要因の燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)とは?
燃え尽き症候群とは、名前にある通りに「燃え尽きて」しまうことで発症します。
日々の肉体的・精神的なストレスに耐えながら、何とか毎日を乗り切っている働き盛り世代に多い症状で、やる気の低下・枯渇、身体活動の低下、感情の鈍麻、情緒の枯渇が主な症状とされています。
自律神経失調症を併発することも多く、頭痛や不眠、下痢・腹痛などに悩まされるのも症状の一種です。
燃え尽き症候群は正式な病名ではなく、無気力症候群やバーンアウトなどとも呼ばれており、医学的にはうつ病の一種として取り扱われます。
燃え尽き症候群のイメージとしては、大きな目標を持っていたアスリートなどがそれを達成してしまい、その後に発症するというものがありますが、本来的には懸命に努力してきたにもかかわらず、その努力が報われずにいるストレスが、延々と持続することで発症するものです。
肉体的・精神的なストレスが過度にかかる職種に多く見られ、薬剤師はその条件を満たしているために気を付けなければいけません。
私うつ病予備軍?薬剤師が気分障害を感じたら!セルフチェックと対策
燃え尽き症候群の予防法
薬剤師は燃え尽き症候群を発症しやすい職種であるため、日ごろからその予防に努めておく必要があります。
肉体面・精神面から、それぞれの予防方法を確認しておきましょう。
肉体的予防
4つの予防法をCheck!
- 業務量を調整し、適度な休憩をスケジュールに組み込む
- バランスの良い食生活を送る
- 睡眠時間を確保する
- 適度な運動をする
燃え尽き症候群を予防するためには、何をおいても休憩をしっかりととることに尽きます。
特に燃え尽き症候群となるような薬剤師は、何事も頑張りすぎる傾向にあります。
仕事があれば休むことを二の次にしてしまう人が多いため、初めから休憩をスケジュールに組み込んでしまってでも休むようにしておきましょう。
食事や睡眠のコントロール、適度な運動はうつ病の予防にも効果的ですので、日頃から気にかけておくことで燃え尽き症候群を予防することが可能です。
精神的予防
4つの予防法をCheck!
- がんばりすぎない
- 完璧な仕事を目指さない
- 手軽にできる趣味を持つ
- 自分の感情を否定しない
薬剤師には完璧主義者が多く、完璧な仕事をしなければいけないという強迫観念を感じている場合があります。
確かに人の命を預かる仕事ではありますので、それだけの責任があるのは仕方ないことです。ですが、すべての業務で人の命に関わっているわけではありません。
業務の中でも優劣をつけ、すべて頑張りすぎないようにしていきましょう。
完璧にできないことで業務に嫌気がさすのは、誰にでも起きることです。
そういった感情を否定して抑え込んでも、後から大きくなって帰ってくるだけです。
たまには自分の感情を受け入れ、リフレッシュできる機会を作っていきましょう。
簡単にできる趣味を見つけるのも、精神的な負担を減らすカギですよ。
現状に我慢せず環境を変えることがベストな解決策
一つの環境に閉じこもっていることで、逃げ場をなくしてしまうことが最も恐ろしいことです。
特に薬剤師の職場は閉鎖空間であることが大半であり、精神的に追い詰められやすい環境がそろってしまっています。
自分が燃え尽き症候群となってしまっていると感じるのなら、現状を甘んじて受け入れるのではなく思い切って環境を変えてみるのはいかがでしょうか。
たとえば、派遣やパートなどに勤務形態を変えたり、薬剤師としてではなく企業で働いたり、いっその事仕事を辞めて数ヶ月の長期休暇を作ってみたり。
薬剤師という資格は汎用性が非常に高い資格ですので、多少のブランクがあったとしてもすぐに復帰することが可能です。
精神的な病気になってしまっては取り返しがつきませんので、自分自身の健康を維持するためにも環境について考えてみてください。
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まとめ:燃え尽き症候群は日々のケアで予防を!
薬剤師という職業は燃え尽き症候群になりやすく、真面目で頑張り屋の人が多いために発症の危険性がより高くなります。
日頃から疲労の状態を気にかけ、精神的にも肉体的にも追い詰められてしまわないように注意していきましょう。
手軽にできるリフレッシュの手段をいくつか用意しておくことが、燃え尽き症候群になることを避ける簡単なコツになります。
自分自身を守ることができるのは自分自身、毎日のケアをしっかりと行って、燃え尽き症候群の対策を練っておきましょう。
環境を変えるためにはまずは「情報収集」から!
これ以上働き続けたら本気で心身の状態が悪くなりそうと判断したら、環境を変えるためにまずは情報収集から始めましょう。
具体的には、薬剤師専門の転職エージェントを利用することをおすすめします。しかし、あくまでもじっくりと情報収集から始めることが重要です。
環境を変えたからといって、転職先でも前職と同様の状態に陥ってしまったら元も子もありません。
転職エージェントに登録することで、医薬品業界に精通したコンサルタントが親身に相談に乗ってくれるため、自分自身の状況を冷静に判断することができます。
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無理に転職をすすめることも一切ないため、じっくり時間をかけて最適な職場を選びたい薬剤師にはぴったりです。
名前や連絡先などの必要事項を記入したら登録完了です。登録後は、担当コンサルタントから電話で連絡がきますのでご自身の希望条件や職場の悩み、情報収集したい事を伝えてみましょう。心強いサポートをしてくれますよ。
精神的におかしくなってしまう前に改善するための行動をしましょう。自分らしく働ける職場に出会えるよう、願っています。