薬剤師の面接で序盤にかならず聞かれるのが「自己紹介」です。
簡潔にわかりやすくまとめられていれば好印象を与えられる部分ですが、話し方がもたついたり長すぎたりすれば、悪い印象を与えてしまう危険性もあるのです。
そこで今回は、好印象を与える「自己紹介」について、その簡潔なまとめ方を具体例を交えて解説していきます。
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なぜ薬剤師の面接では改めて自己紹介を求められるの?
面接が行われている時点で、面接担当者はすでに応募書類に目を通しており、応募者の来歴などは把握しているはずです。
では、なぜ改めて自己紹介を求められるのでしょうか。
面接序盤に「自己紹介をお願いします」と聞かれるのは、主に下記の3つの理由が挙げられます。
自己紹介を求められる3つの理由
- 転職者自身の概略を知りたい
- 志望動機やキャリアプランを質問する前の助走
- 面接での慣習
面接をする場合の流れとして、まず初めに自己紹介をしてもらうという慣習が存在します。
特に大きな理由もないまま、とりあえず自己紹介をしてもらうということが面接ではあるのです。
だからといってすべての面接担当者が慣習だから行っている訳ではなく、明確な判断材料の一つとして利用している部分があるのも事実です。
自己紹介をしてもらうことで、得られる情報はたくさんあります。
簡潔にわかりやすくまとめる能力を持っているか、応募書類で把握していることと食い違っているところはないか、話し方や性格が会社の雰囲気に合っているか、これらの情報収集の手段として、自己紹介を活用しているのです。
またその他にも、自己紹介から面接を発展させていく採用担当者もいます。
話した内容から詳しい内容に掘り下げていくことで、相手の本心を聞き取るために利用しているのです。
自己紹介を求められず、初めから志望動機を聞かれる場合もあります。面接は何が起きるかはわかりませんので、臨機応変に対応できるように準備をしておきましょう。
ダラダラと長すぎる自己紹介はNG
伝えたいことがたくさんあることは良い事ですが、面接は会話を意識することが大切なポイントです。
会話ですので、片方が一方的に話すというのはいただけません。
普通の会話で自分がされて嫌なことは、面接でも悪い印象を与えてしまう原因になります。
長々と質問していないことまで話さないよう注意していきましょう。
慌ててすべて話そうとしなくても、企業側が知りたいことは都度、面接官が質問してくれます。
その質問に対して、冷静に適切に対応できることこそ、重要なのです。
また、面接で自己紹介をする時に注意しなければいけない点としては、志望動機と混同してしまって、自己紹介で過剰に自己アピールをしないようにすることです。
聞かれていることに適切に回答し、聞かれていないことまで話さないというのが、自己紹介における最大のコツなのです。
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30秒以内に収まる自己紹介の具体例
面接では複数の質問が行われます。そのなかで自己紹介に割ける時間は、最大で30秒だと考えてください。
あまりに長すぎる自己紹介は逆効果です。
短く簡潔に、必要なことを盛り込んだ内容が最適なのです。
自己紹介で話すべき内容は、「自分自身の紹介」と「面接への謝辞」の二つを意識しましょう。
これまでの来歴から始め、自分が持っているスキル・経験を話し、志望動機や自己PRに即した内容で話せば、まとまりのよい自己紹介をすることができます。
また、企業によっては、1分以内・2分以内などの時間条件を出し、対応力を試してくる場合もあるため、各パターンを用意しておくのも咄嗟に慌てないためには重要となります。
自己紹介の具体例1
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
○○と申します。
△△大学薬学部を卒業し、□年に現在勤めている株式会社◇◇に新卒入社いたしました。
薬剤師として調剤業務に従事しており、5年目からは管理薬剤師として店舗のマネジメントも行っています。
患者に寄り添った医療を実現することを目標に日々勤務を続けており、患者の声に傾聴する働き方には誇りを持っています。
本日はどうぞよろしくお願いします。
始めに面接をしてもらうことに対しての感謝を伝え、「氏名」を述べます。
その後、最終学歴を伝え、勤務している状況も踏まえて「経歴」について触れていきます。
最後に「スキル・経験」を簡単に加えて、志望動機や自己PRにつながる内容で締めれば、簡潔にまとまった自己紹介となるでしょう。
自己紹介の具体例2
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
○○と申します。
△△大学薬学部を卒業し、□年に株式会社◇◇に新卒入社いたしました。
そちらでは調剤業務に従事していましたが、漢方薬について深く学びたいという思いが強くなり、現在勤務している株式会社■■に○年から転職して勤務しています。
現在は西洋医学と東洋医学の知識を併せて活用することで、患者様からも信頼されることが多く、かかりつけ薬剤師の指名も多くいただいております。
本日はよろしくお願いします。
始めに面接の実施に対する感謝を述べ、「氏名」「来歴」と伝えていきます。
転職したことがあるのなら、簡単にその転職について説明を加えておくのも「経験」として伝えると印象が良くなります。
かかりつけ薬剤師などの面接官が興味を持つようなキーワードをいれておくのも効果的です。
丁寧すぎる言い回しはくどいので自然体で答える
手紙などを使って文書で相手に伝える時には、丁寧な言葉を選ぶ方が良いものです。
ですが、面接の場合には相手がその場にいる「会話」ですので、丁寧過ぎる言葉使いはテンポが悪くなり、なんともいえない違和感が出てしまうことがあります。
あくまでも面接は会話の延長線上にあるものですので、自然な言い回しにしていきましょう。
・よろしくお願い致します。
→よろしくお願いします。
・誠にありがとうございます。
→ありがとうございます。
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自信のなさは相手に伝わる!声のトーンと表情に意識
面接では、採用担当者は応募者が話している内容以外にも、その人の話し方や声のトーン、表情も含めてチェックしています。
キャリアだけなら職務経歴書から読み取る情報だけで十分ですが、人柄や内面を推し量ることができません。
そのため、面接では職務経歴書からは読み取れない部分を特に重要視しているのです。
自信がない表情や小さな声、聞き取りにくい話し方など、すべてが評価の対象となってしまいます。
同じようなキャリアの薬剤師がライバルとして応募しているのなら、この要素が採用を決める重要なポイントになってしまうこともあります。
声の印象などにも気を配っていくことが、採用を勝ち取るためには大切なのです。
好印象を与える話し方の特徴は、大きめの声で、ゆっくりと話すのがポイントです。
声のトーンは落ち着いた少し低めの方が良いでしょう。
人は緊張すると、どうしても普段よりも早口になってしまいますので、あえてゆっくり話すのを意識するくらいでちょうどよいでしょう。
薬剤師は患者や医師・看護師、場合によっては介護士などの様々な人とのかかわりを必要とする職業ですので、円滑なコミュニケーション能力を持つ人は貴重な人材です。
多少キャリアが劣っているとしても、面接での印象で逆転できる可能性は十分にあります。
しっかりと練習を行い、自信を持って会話ができるようにしていきましょう。
まとめ:自己紹介は自信を持ってハキハキと!簡潔にまとめるのが最重要!
面接における自己紹介は、実は話し方や声のトーンなど、さまざまな要素を含めて審査対象にされています。
話している内容にだけ注意するのではなく、自分の魅せ方もしっかりと意識していきましょう。
ただし、これらの魅せ方だけを意識して、内容がお粗末になってしまっては元も子もありません。
簡潔にわかりやすくまとめた自己紹介を作ったうえで、良い印象を与える話し方を実行していくのが、自己紹介をうまく乗り切るコツとなります。
しっかりと自分をアピールできるように、事前準備を行っていきましょう。
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