病院求人は、いつの時代も薬剤師に人気が高いものです。
マイナビ薬剤師にも数多くの病院求人が登録されており、公開求人のほか、非公開とされている求人も多くあります。
今回は、マイナビ薬剤師に登録されている病院求人について、公開・非公開に問わず徹底的に調査してみた結果をお伝えします。
あや
モンブラン
きよみ
モンブラン
マイナビ薬剤師の病院・クリニックの公開求人数は2395件
病院・クリニック求人の転職エージェント比較
- マイナビ薬剤師:2395件
- リクナビ薬剤師:2275件
- 薬キャリエージェント:4055件
- ファルマスタッフ:1851件
まず、大手転職エージェント4社の公開されている病院求人数を確認してみましょう。
薬キャリエージェントは独自ルートの病院求人を確保しているため頭一つ出ていますが、その他3社では横並びの求人数となっています。
中小規模の転職エージェントに比べれば多い数ではありますが、登録されている求人全体からみると限られた数しかないことがわかります。
公開求人は中小規模の病院が大半
公開求人とする理由は、できるだけ多くの薬剤師に興味を持ってもらい、応募数を増やす目的が大きいものです。
人気のある病院では、わざわざ求人を出さなくても薬剤師が集まってきてくれます。そのため、公開求人としていることはほとんどありません。
公開求人としている病院は、中小規模で薬剤師が集まりにくい病院が大半なのです。
では、人気のある病院の求人は、転職エージェントで見つけられないのかといえば、そういうわけではありません。
人気のある病院でも、欠員補充などの目的で中途採用の求人を出すこともあるのです。
人気の大学病院や公的病院は非公開が基本
公開募集すると薬剤師の応募が多くなりすぎる病院は、基本的に非公開求人として募集されます。
人気のある病院、たとえば大学病院や公的病院の求人を探すためには、転職エージェントに登録して紹介してもらう方法がもっとも可能性が高いでしょう。
ただし、希望する人数が多いからこその非公開求人であるため、紹介してもらったからと言って就職できるかどうかは別な問題。応募した後にも激戦を勝ち抜かなければ、就職はできません。
また、人気の病院が非公開求人として登録するのは、大手転職エージェントが中心になります。
中小規模の転職エージェントでは、そもそも求人が出されていることすらわからないということもあり得ます。
この競争のスタートラインに立つため、人気の病院への転職を考えるのであれば、大手転職エージェントに登録しておきましょう。
病院の募集求人内容は年収350万〜450万が大半
人気の病院では、転職だとしても待遇が良くなることはほとんどありません。
調剤薬局から転職するのであれば、おおよそ50〜100万円程度は年収が下がることを覚悟しておきましょう。
募集求人内容は高くても年収450万円程度で、経験によっての増額には期待が持てません。
どの転職エージェントを利用して交渉しても、年収が大幅にアップする可能性は低いでしょう。
公的病院の場合には地方公務員に準じる給与体系であるため、勤続年数が長くなれば待遇も改善され、退職金も民間企業よりも多くもらえますが、大学病院の場合には、その運営元によっても異なりますが、待遇は低い傾向にあります。
病院では薬剤部長などの役職を得られれば待遇は大きく改善されることはありますが、ポストは埋まっていることが多く、年功序列であるために中途採用で食い込んでいくには、相当の努力が必要になるでしょう。
40歳でようやく年収500万
特に役職を得ることなく薬剤師として病院勤務している場合、昇給率も低いために大きな待遇の改善は期待できません。
勤続を続けて40歳になったとしても、年収では500万円が関の山です。
待遇が低くても薬剤師の応募はひっきりなしであるため、そこまで高待遇にする必要性がないのです。
確かにやりがいはあり、日々更新されていく最新医療の最前線で働くことはできますが、犠牲にするものも大きいでしょう。
自分にとって何が大切で、どんな人生設計を考えているのか、しっかりと考えた上で転職の計画を練りましょう。
あや
モンブラン
きよみ
まとめ:人気の病院求人は非公開!待遇は低めなので、自分の人生設計と相談を!
どこの転職エージェントであっても、人気の病院求人は非公開とされています。
求人数も少ないため、転職を希望している場合には激戦区となるでしょう。
転職するためにはかなりの努力が必要になりますが、無事に転職できたとしても待遇は決して高いとは言えません。
むしろ、薬剤師の平均値よりも大きく下がった待遇で働かなくてはいけないこともあるでしょう。
自分がなぜ人気の病院に転職したいのか、明確な意識のもとで人生設計をしっかりと練ってから活動していきましょう。