薬剤師は国家資格職、他の職業に比べれば、非常に転職しやすい職業です。
仕事さえ選ばなければ、明日にでも転職することも可能と言われますが、最近の現状はそんなに簡単ではありません。
薬剤師不足の解消を狙って薬学部が多数新規開設され、どんどん若手薬剤師が輩出されている現状もあり、転職事情も刻々と変化しているのです。
今回は40代・50代の薬剤師の転職について、そのリアルな事情をお話ししていきます。
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40代、50代の転職率と給料とは?
40代、50代の薬剤師がどの程度転職を経験しているのか、考えたことがありますか?
実は、かなりの確立で転職を経験しているんです。40代以上の薬剤師に行ったアンケート結果によれば、80%以上の薬剤師に転職した経験がありました。
一つの会社に就職したら、終身雇用で定年までという時代ではなくなり、自分の目標や会社に求めるものにより、積極的に転職をしていく時代になったと言えるでしょう。
40代、50代薬剤師の転職率
40代・50代の転職率
- 40代:0回16.9%、1回19.0%、2回27.3%、3回27.1%、4回以上9.7%
- 50代:0回11.0%、1回15.1%、2回30.3%、3回32.4%、4回以上11.2%
40代では83%、50代では89%の薬剤師が転職を経験しています。
1回だけにとどまらず、2回3回と転職をしている薬剤師も一定数存在しており、中にはそれ以上の転職回数を経験している薬剤師も存在するという驚きの結果となりました。
4回以上の転職を経験している薬剤師の中には、7回以上転職したというツワモノもいるのです。
詳しくは、【転職回数が多い=不利?】面接官が教える薬剤師の転職回数の限度で紹介しています。
40代、50代薬剤師の年収と給料事情
40代・50代の年収と給料事情
- 40代:給与48万円×12カ月+賞与75万円=年収651万円
- 50代:給与44万円×12カ月+賞与105万円=年収633万円
薬剤師が年収を手っ取り早く上げるためには、転職するのが近道だと言われますが、40代、50代薬剤師では話が変わります。
まず、薬剤師の年収は700万円~800万円で頭打ちになると言われています。
一部の職場では1000万円を超えている年収を提示することもありますが、あまり一般的ではありません。
転職することで年収が上がるというのは、年収の上限まで達していない若手薬剤師~中堅薬剤師に限った話と考えた方が良いでしょう。
40代、50代薬剤師で転職した場合、以前の給与が維持できていれば成功と考えるべきかもしれません。
詳しくは、薬剤師が年収/給与をアップさせる4つの方法!必要なスキルや経験とは?で紹介しています。
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調剤経験の有無で40代、50代の転職状況は大きく変わる
調剤未経験で40代以上の薬剤師が転職できるものなのでしょうか?実は、そういった層でも応募できる求人はあることはあるのですが、条件としてあまり良いものとは言えません。
絶対数が少ないため、応募したとしても競争が激しくなりやすく、採用されることも難しくなります。
同時期に若手薬剤師の応募があれば、そちらが優先して採用される傾向にあることも、40代以上の薬剤師にとっては逆風となるのです。
正直な話、いくら人柄が良くても、採用側としては仕事に適応できるか不安に感じてしまうのが実際のところ、採用見送りの判断をされることもしばしばなんです。
未経験での転職は非常に厳しいものとなりますが、これが調剤経験を持っているとなれば、状況は一変します。
40代での転職では、定年退職まで20年程度の期間は職務に従事してもらえる計算になりますので、持っている経験・実績が有用なものであればあるほど、転職に有利に働きます。
たとえば、管理薬剤師経験まで持っているのであれば、マネジメントスキルなどの発揮を期待され、優先して採用されることだってあり得るんです。
きちんとした経験と常識を持ち合わせていれば40代、50代の転職は決して難しくない
きちんとした経験と常識を持ち合わせていれば、40代、50代薬剤師の転職は決して難しいものではありません。
長期的なブランクがない限りは、それほど苦労せずに転職することができるでしょう。
子育て期間が長かったとしても、パートとして少ない日数でも働き続けていた経験があれば、ブランクとして認識されることはありません。
大切なのは、継続して働いていたという実績なのです。
40代、50代薬剤師の転職には否定的な意見ばかりが出ているかといえば、そうでもありません。
むしろ、患者からは「熟練した薬剤師からの指導だと安心感がある」といった意見や、ベテラン薬剤師からは「若い年齢の同僚には分からない事をフォローしてもらって助けてもらっている」など、プラスの意見が多く出ているのが本当のところなのです。
ただし、こういったプラスの意見が貰えるのは、常識的な行動ができる大人の薬剤師だけです。
自分の意見に固執してそれを押し付けるような行動をしていたり、人の話を聞けずに文句ばかり言ったりしているようでは、転職を成功させることは難しいでしょう。
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40代、50代薬剤師の職場ごとの受け入れ状況
40代、50代の薬剤師では、どこの職場でも等しくチャンスがある、というわけではありません。
今までの経験や実績、形成してきた人脈の有無などによって、転職できる可能性は大きく変動します。
職場の中でも、比較的転職しやすい職場とそうではない職場が存在しますので、ここで、職場ごとの受け入れ状況を確認しておきましょう。
調剤薬局の受け入れ
転職できる可能性は、病院に比べれば高いけれども、ドラッグストアに比べれば低いといった状況で、経験や実績で可能性は大きく変動します。
薬剤師が充足している都市部の調剤薬局では、パートでの勤務は案外簡単に見つかったとしても、正社員としての転職は経験者でも難しいでしょう。
都市部から離れた店舗では、薬剤師不足の状況によって、転職できる可能性は格段に高くなります。
ドラッグストアの受け入れ
ドラッグストアは転職できる可能性がもっとも高い職場です。
ドラッグストアは新規店舗を出店し、常に拡大し続けていく戦略によって運営している企業が多く、そのため薬剤師を常に欲している状況なのです。
経験・未経験問わず募集されていますが、商品の品出しなどで体力勝負になってしまうのは否めません。
病院・クリニックの受け入れ
慢性期治療の小規模クリニックでは、薬剤師不足もあって転職できる可能性はありますが、大規模病院などの人気の病院に40代、50代で転職するのは、通常のルートではほぼ不可能です。
ワンマン経営のクリニックなどでは、コネ入社などの不正規な方法で入社したという実例は存在しますが、そういった人脈などが何もないのなら、転職できる可能性はゼロに近いと考えてください。
まとめ:40代、50代薬剤師でも、経験さえあれば転職は可能!でも未経験では…。
40代、50代薬剤師が転職を考える時、本当にできるのかどうか不安になりますよね。
きちんとした経験と常識があれば、むしろその経験を欲している職場はたくさんあります。
ただし、未経験であった場合には、非常に困難な道となるでしょう。
自分一人で転職をするのは不可能に近いかもしれませんので、転職サイトのコンサルタントを頼るなどの手段を講じ、最善の努力をしていきましょう。
働きたいという強い気持ちをもって臨めば、きっと道は見えるはずです。
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