履歴書における志望動機は、自分の熱意を直接伝えることができる最重要ポイントの一つです。
しっかりとルールに沿って記載していくことで、誰でもやる気と熱意を伝える志望動機を書くことができます。
今回は、熱意を伝える志望動機の書き方について解説いたします。
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志望動機を書くための事前準備
志望動機は最重要項目ですので、何の準備もなしにすぐに書けるような簡単なものではありません。
まずは志望動機を書くための事前準備を行いましょう。
事前準備として、自分が希望している会社についてリサーチし、どんな業務に力を入れているのかを調べることから始めます。
ちなみに、調剤薬局とドラッグストアなら「都道府県別の人気求人」で各会社の情報をまとめているので参考にしてみて下さい。
また、病院のことなら下記の本を参考にしてみてはいかがでしょうか。
一般消費者向けに書かれた本ですが、病院ごとの特徴や専門性、名医の情報がかなり詳細に書かれているので、志望動機の参考になることと思われます。
- データで探す病院の選び方(医療新聞社)
- 病院の実力(読売新聞社)
- 手術数でわかるいい病院(朝日新聞出版)
※わざわざ購入しなくても図書館で置いていることもあります。
志望動機に盛り込むべき3つの項目
志望動機には、必ず記載するべき項目というものが存在します。これが記載されているかどうかによって、書類選考の可否が決まるのです。
3つの項目をしっかりと確認し、熱意の伝わる志望動機を作りましょう。
志望動機に盛り込む3つの項目
- 応募企業を選んだ理由(応募企業でなければならない理由)
- 私が応募企業でできる事(前職の経験からどんな貢献ができるのか)
- 私が応募企業でしたい事(将来を見据えた自身のキャリアを考えているか)
志望動機に記載することで共通して重要なことは、応募企業の魅力について言及していることです。
自分の魅力をアピールするのは職務経歴書の自己PR欄に任せ、志望動機では応募企業の魅力を語っていきましょう。
自分の目から見た企業の魅力をもとに、その企業でなければいけない理由、その魅力に対して自分はどんな貢献ができるのか、また、その魅力の中でどのように成長していきたいのかを伝えていきます。
1、応募企業を選んだ理由(応募企業でなければならない理由)
応募先でなければいけない理由を記載し、採用しなければいけないと感じてもらえるように伝えましょう。
志望動機がどこの会社にも当てはまることであれば「別にうちで採用しなくてもいいや」と考えられてしまいます。
例えば企業倫理に共感したとか、実際の業務を見た時にこの会社のやり方に感動したとか、その企業の魅力に感じられる部分を具体例を交えて詳細に記載しましょう。
ここではできるだけ具体的にした方が効果的になりますので、曖昧に濁した表現は避けてください。
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2、私が応募企業でできる事(前職の経験からどんな貢献ができるのか)
企業が求めている人物像に合わせて自分の能力を伝えましょう。
企業が求めている人材とは、その企業が手掛けている事業に合っている人材のことであり、会社の魅力に貢献できる人材のことです。
企業の業務について分析し、「求めている人材とは私のことですよ」と文章を通じて語り掛けていくことが目的になります。
どんなにすごい能力を持っている人でも、会社にとって必要のない能力であれば採用担当者は気にも留めません。
求められる人物像に合致するように記載内容を工夫することが大切です。
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3、私が応募企業でしたい事(将来を見据えた自身のキャリアを考えているか)
企業内での将来設計について伝え、長く一緒に働きたいと思わせる内容を記載することが必要になります。
現在は多くの会社で情報公開がされていて、キャリアプランを明確にしている会社も多くなっています。そのキャリアプランに即して、自分がどのように成長して行きたいのかを伝えていきましょう。
たとえば多店舗展開しているチェーン店への転職を希望しており、キャリアプランにエリアマネージャーなどの役職があるのであれば、
「様々な店舗に対応する能力を伸ばしたいと考えており、今後も多くの店舗を経験したいと考えている。将来的には地域を統括するエリアマネージャーを経験したい」
と記載すれば、薬剤師としての情熱と店舗異動やヘルプを任せることができ、成長意欲が高い人材という印象を与えることが可能です。
ただし、転職回数が多い場合には、また退職するのではないかとマイナスイメージとして作用することもあるので、自信の職歴に合った内容を考えなければいけません。
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人事担当者に熱意を伝える志望動機の例文5つを紹介
薬剤師の志望動機には「即戦力になれること」と「会社に利益を与えられること」を伝えるつもりで記載していきましょう。
志望動機として記載する内容の基本は、その企業に就職することでいかに自分のやりたいことが実現できるのかです。
仕事に対する熱意や将来の展望も併せて記載しておくことで、相手に良い印象を与えることができます。
それに合わせてプラスアルファ、好印象を深く与えるポイントとして大切なのが、自分が即戦力として働くことができることと、相手にどのような利益を与えられるのかを踏まえて記載することです。
もっとも、こちらは自己PRに深く記載するべき内容ですので、過度に重複しないように注意しなければいけません。
企業がどのような人材を求めているのかを業務内容や求人から割り出し、それに即した内容を記載することが採用の近道になります。
間違ってもネガティブな理由は記載しないようにしてください。
例文1:知識や技術に関する場合
調剤室にこもったままでは時代の流れに取り残されてしまい、いままでの薬剤師では対応できないと判断しました。
在宅医療を行っている薬局は数多く存在しますが、御社の在宅医療においては居宅訪問でも薬剤師2人態勢という姿勢にいたく感動し、是非とも御社の展開している在宅医療専門薬局において勤務したいと志望いたしました。
その知識と技術を習得し、今後やってくる在宅チーム医療全盛時代においても薬剤師の職能を十分に発揮するため、己を高めていきたいと考えています。
志望動機のポイント1
自分の理想とする働き方を実現するためには希望する就職先でなければいけない、という理由を明確に記載していきましょう。
志望動機のポイント2
自分の将来の展望を記載し、企業が展開している業務を補助・進展させることが可能になるイメージを与えて文章を締めます。
例文2:前職の勤続年数が短い場合
医療費は年々増加しており、国の方針としても私の志と合致していると考えています。前職ではOTCの販売は取り扱っていたのですが、その絶対数が少なく、自分の理想とする薬剤師像と現実の違いに悩んでいました。
その時に御社のセルフメディケーション推進を前面に押し出した理念を知り、実際に店舗に足を運んだ際の対応の素晴らしさにも心を打たれ、是非とも一緒に歩ませていただきたいと就職を希望いたしました。
志望動機のポイント1
ネガティブな理由になりやすい退職理由に明確には触れず、自信の理想を求めての転職であるというポジティブな点が相手に伝わるように記載していきましょう。
志望動機のポイント2
自分の理想とする薬剤師像を明確にイメージさせることで、その薬剤師が自社に所属している場合にはどういった利益を生み出すのか、具体的にイメージさせるように文章を締めます。
例文3:目立った成果、専門分野がない場合
今後さらに薬剤師として専門的なことを追求していきたいと考えていたところ、御社の運営する漢方薬局の求人を拝見して志望いたしました。
御社の漢方薬局では処方箋に縛られない医薬品の可能性を追求することができ、患者一人ひとりにあわせた対応を常に実践されていますので、私の理想とする薬剤師像を体現されていると考えています。
調剤薬局で培った西洋医学の知識も基礎として、新たに学ぶことを吸収し、是非とも御社の業務に貢献したいと考えています。
志望動機のポイント1
目立った成果や専門分野がなくても、そこから得たものを記載して、将来の理想とする姿を伝えていきましょう。
志望動機のポイント2
その企業ではなくてなくてはいけない理由を述べ、ただ「勉強したい」などというありふれた理由ではなく、自分がなりたい姿をはっきりとイメージして伝えることが重要です。
例文4:病院から調剤薬局へ転職する場合
御社では地域に根差した経営方針で、地域のための健康相談教室を行うなどの理想だけではない現実に目を向けた活動を行っており、時代の先を行く活動を行っていると感じました。
病院で培った薬剤師としての経験と知識を活かし、地域医療を活性化させる活動を是非とも御社とともに行いたいと考えています。
志望動機のポイント1
数ある調剤薬局を経営する会社の中で、その会社が独自に行っている活動に焦点を当てて言及していきましょう。
志望動機のポイント2
企業が行っている活動に理解を示し、採用した後には積極的に業務に従事してくれるイメージを含めて伝えていきます。
例文5:調剤薬局から病院へ転職する場合
そんな時、貴院による検査値情報の共有事業を拝見し、現在の状況を一新する活動を行っている姿に強い衝撃を受けました。
がん治療などの繊細な対応が必要な疾患に関しては、院内薬剤部と調剤薬局との連携も行われ、時代に即した情報の取り扱いを行っている点に感銘を受けています。
是非ともそれらの活動に従事し、調剤薬局などの他の医療機関とのより円滑な連携を実現したいと考えています。
志望動機のポイント1
その病院が独自に行っている活動に注目し、その活動に参加するためには貴院への就職をしなければいけないと強く希望していくことが重要です。
志望動機のポイント2
要約していけば「勉強したい」という理由に繋がりますが、勉強したいという言葉を使わずにより具体的にどんな活動を学びたいのかを伝えていきましょう。
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これは絶対にダメ!志望動機3つの注意事項
志望動機3つの注意点
- 職場の不満や人間関係の悪口などネガティブな理由はNG
- 給料や待遇が魅力、休日数が多い、通いやすいなど勤務条件が第一優先はNG
- ありきたりのテンプレートそのままはNG
志望動機を記載する上で、絶対にやってはいけない注意事項が3つあります。
とはいっても、すべて難しいものではなく、自分でされたら悪い印象を受けることをしなければ良いだけです。
退職理由に悪口を混ぜたり、辞めることを前提としていたり、ネガティブに感じることは全般的に悪い印象を与えます。
また、お金に関わることや休みなどの待遇のことを優先している場合は、仕事に対する情熱がないと思われてしまうこともあるため、注意しましょう。
1、職場の不満や人間関係の悪口などネガティブな理由はNG
前職の不満や人間関係の不和を理由に挙げてしまうと、どれだけ本当のことだとしても採用担当者は本人にも問題があるのではないかと考えてしまいます。
採用する側としては、人材採用に向けてできるだけリスクを減らし、円滑に業務に従事してくれる人を求めている為、ネガティブな要素を持っている人はそれだけでイメージダウンする傾向にあります。
一緒に応募したライバルがいるとすれば、その一点だけで競り負けてしまうかもしれません。
ネガティブな要素を排除し、ポジティブな要素を記載していくようにしましょう。
2、給料や待遇が魅力、休日数が多い、通いやすいなど勤務条件が第一優先はNG
薬剤師としてやりたい仕事があるという以外にも、給与や待遇はもちろん、勤務地なども重要な要因となっているのは当たり前のこと。
ですが、志望動機にそういったことを記載するのは控えるべきことなのです。
企業側としても建て前ばかりではないことは理解していますが、堂々と一番の理由に挙げられては、採用する側としての立場がなくなってしまいます。
社会人のマナーとして、本音と建て前を上手に使い分けることが大切なのは、言うまでもありません。
正直なことは良いことですが、TPOを考えられない人は社会では必要とされないということもしっかりと肝に銘じておきましょう。
3、ありきたりなテンプレートはNG
採用担当者は、今まで多くの履歴書・職務経歴書に目を通しています。
テンプレートそのままの文章を記載していては、すぐにバレてしまうのです。しっかりと自分の経験・考えを書き出した文章を記載していきましょう。
複数の企業に応募している転職者のなかには、どこの応募先でも通用するような内容を記載している人もいますが、それもオススメできません。
すべてゼロから考える必要はありませんが、その企業に合わせた内容を自分なりの言葉で構成していきましょう。
現在はインターネットや転職マニュアルで検索すれことにより、たくさんのテンプレート文章が出てきます。
それらのテンプレートを活用する場合には、自分の意思を込めた文章に書き換えて、採用担当者に熱意を伝えるようにしてください。
面接を意識した志望動機だとよりGOOD
志望動機に関しては、面接でその理由について質問される場合があります。というよりも、ほぼ確実に聞かれることになるでしょう。
そのため、面接で聞かれる退職理由と志望動機に一貫性を持つことが大切です。
たとえば退職理由が多店舗へのヘルプ移動が多いことが嫌で、一つの店舗で腰を据えて患者対応がしたい為だったとして、志望動機のなかに新たな環境で経験を積みたいなどと記載してしまうと、退職理由と志望動機に矛盾が生じてしまいます。
応募した会社の状況を理解して、それに合わせた志望動機を書くことは大切ですが、それとともに退職理由と志望動機の一貫性についても意識しておきましょう。
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まとめ:志望動機には応募先の魅力を記載した上で、自分の熱意を伝えよう!
履歴書の志望動機は、自己PRと混同しないように注意しなければいけません。
志望動機には応募先の魅力について記載し、その魅力に自分がどう貢献できるのかを記載していくのです。
転職に関してネガティブな理由がないことの方が珍しいものですが、ネガティブな理由も伝え方によってはポジティブに聞こえるものです。
うまく言葉を活用し、それぞれの会社に合わせた最適な志望動機を書いていきましょう。
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この記事と通して志望動機の書き方の全てを紹介してきました。
しかし、転職が初めてだったり、応募書類に不安のある薬剤師は、転職エージェントに相談することをお勧めします。
数ある薬剤師の転職エージェントの中でも選ぶとしたら、マイナビ薬剤師、リクナビ薬剤師、薬キャリエージェント、ファルマスタッフの4社に絞られます。
この4社の中でも履歴書や職務経歴書の作成サポートを行ってくれるのは、マイナビ薬剤師になります。
支社数でいってもどの転職エージェントより多いので、コンサルタントの直接話し合いながら応募書類を作成可能です。
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